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六本木ヒルズクラブ

今月の随筆という表題でHPのトップぺージにも転記していますが、それに手を少し入れて、今月からここでも紹介しようと思います。出来れば、機関誌に掲載したもの以外や、下書きで没になるエッセイなど、私の個人的ないろんな思いを今後は日記で書き綴ってみたいと思います。では・・・

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「六本木ヒルズクラブ」

先日、知人の西川りゅうじんさんに六本木ヒルズの最上階層にある会員専用のヒルズクラブへ案内された。いわゆるヒルズ族と言われるようなIT寵児や大物政治家たち著名人が集う特別な場所である。眼下に東京タワーや都内全体の夜景を睥睨して、たくさんの人々が饗応していた。ま、お招きをうけなければ私などには一生縁のない場所であり、決して自分のお財布では足を踏み入れられない空間であろう。そこに広がる夜景は素晴らしかったし、各店舗の設備や雰囲気も至れり尽くせりという感で、圧倒されるばかりだったが、それとは逆に改めて「私は僧侶でよかった」と思ったのである。

六本木ヒルズはいわば日本経済の勝ち組たちの象徴的存在である。でも、だからどうだというのだろうか。私の愛読する藤原正彦さんが『国家の品格』の中で書いておられるように「たかが経済」なのである。私も「たかが経済」だと同感している。しかし実際はなかなか「たかが経済」とうそぶくことは難しい。幸い、案内していただいた西川さんも、自称「バブルの幽霊」と名乗るほど、そういう経済の危うさや怪しさは承知された上で、その経済の本丸的ヒルズクラブをご案内いただいたのであり、決して私自身も毒されることはなかったが、普通の人はあの光景に平伏させられてしまうのかもしれない、などとおもったりした。

「僧侶でよかった」とは僧侶の価値観が初めから世俗を超えたところにあるからである。華厳経に説かれるごとく「世間は虚仮」である。もちろん僧侶と言っても、私などの場合は相当に中途半端で、なんの悟りも得ていないわけなのだから、大いに怪しいところはあるが、でも負け惜しみでもなんでもなく「世間は虚仮」であり、「たかが経済」と正直思える自分が有り難い。またそういう僧侶の価値観を世間も許してくれているのがなお有り難いのである。世俗ではやはりそうもいかないだろうし、「たかが経済」と虚勢をはっても負け惜しみにしか聞こえないであろう。

もっと有り難かったのは、そういう世界と接するほどに、吉野山やわが金峯山寺が有するそういった一時の経済的繁栄などを凌駕する気品や歴史の深み、重みに今更ながら自覚を持てたことであった。世界遺産登録に喜んでいるばかりではなく、もっともっとこういうものを大事にしていくことに目覚めていきたいものである。 

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追記

ブログをはじめて半月。少しずつどういう形で進めていくか、見えてきた気がします。

よろしければご意見下さい。

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コメント

はじめまして。
先日、熊野に行ってきました。
中辺路の方を歩きました。今度は修験道の業場?の方も歩いてみたいです。

熊野は不思議なところですね。
日本であって、日本でない。

いちるさん、初めまして。

吉野もよいところですよ。
おいで下さい。

業場→行場 です。^^;

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