先生の通夜
昨日は叡山時代の恩師で、元天台宗宗務総長多紀頴信先生のお通夜に行っていました。
私は昭和46年に比叡山高校に入学し、天台宗の宗門生の専用寮・山家寮に同じ宗内生として入れてもらうのですが、その時の寮長を勤めておられたのが多紀先生で、まるまる三年間、お世話になりました。 多紀先生は叡山中学の校長先生を退任された後、叡山高校の学監を長く勤められ、その間併行して、宗内の徒弟育成を担う由緒ある山家寮(山家はもちろん伝教大師の山家学生式にちなむ名前です)の寮長に着かれ、大原の浄蓮華院のご住職の傍ら、私たち寮生と寝食を共にして指導に当たって頂きました。12年間の寮長時代を経て(ある意味、12年籠山行みたいなもの…)、京都・妙法院の執事長に就任され、後に天台宗宗務総長を勤められました。
恩師の死去に、通夜の席で、手ほどきを受けた例時作法や大懺悔の経文をみなと一緒に唱えながら、いろんな思いを巡らしました。在校中は大好きな先生というわけではなかったですが、卒業後は出会い度に可愛がって頂いていました。
宗務総長就任時に先生を囲む会を私らが発起し、以後ずっと先生を囲んで定期的な会を催してきましたが、近年は病気がちで、なかなかお出会い出来ませんでした。でもそういう会を設けることが出来たのは、せめてもの恩返しになったのではと思いました。
先生の死を目の当たりにしながら、いろんな方々にお世話になって今の自分があるのだなあと改めて思うと共に、お世話頂いた恩返しも出来ないままでいることを痛感しています。心よりご冥福をお祈り致します。 本当に有り難うございました。
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