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霊能の指針

久しぶりの機関誌のエッセイを添付して掲載してみました。今月の早出しエッセイです。ご意見を下さいね。

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今、霊能や霊感が大流行である。オウム真理教の事件以来、宗教というと毛嫌いされるが、霊能やスピュチュアル系は細木数子やテレビ番組「オーラの泉」などの影響もあってか、かなりなブームとなっている。その霊能世界、修験道とは無縁ではない。というより霊能世界そのものとさえ言えよう。

このたび集英社から『うわさの人物~神霊と生きる人々』という新刊本が出版された。全国の霊能者九人の実態に肉薄したインタビュー集と紹介されているが、私と弟君も取材を受け、その九人の中に入っている。実はこの取材、もう二年以上も前のことなので忘れかけていた話であり、あの時の話が…っと、ふたりして少々とまどいがあった。また文中でも述べているとおり、私たちは人に喧伝するほどの霊能者でも霊感者でもなく、他の登場人物のように霊能で人を治したり占ったりしているわけではないから、なおさらなのである。ただ修験道が霊能世界と深い関わりがあるということで取材され、奥駈修行や霊能世界のことを話させてもらったのであった。

霊能は誰にだってある。人間はそもそも霊的な存在であり、自分を超えた聖なるものとの関係性を持っている。ただそれが生まれつき敏感な人と、そうでもない人がいて、あるいはあるとき突然に敏感な体質に転じる人もいる。金峯山寺にはそういった人がたくさんおいでになり、縁があれば本宗門の教師として宗教者の道を歩んで行かれる。父もそうだったし、そういう人をたくさん見ているわけで、霊能世界はいわば私のフィールドワークではある。ただしだからといって私自身が優秀な霊能者だとは言い難い。まあ、自分で私はすごい霊能者だって言う奴ほど、怪しい奴はいないんだろうけど…。

修験道は験力を修める道である。その験力は霊能でもある。詳しくは本書の文中で語っているので割愛するが、霊的な部分と真摯に対峙することは重要である。そういう意味では現代のオカルトブーム、霊能ブームを正しく導く指標があまりに貧しいだけに、修験道の担う役割は大きいと思っている。是非自覚したいものである。

末尾に…蛇足ながら、今度五月に大阪で開催する青年僧の講演会に筆者の加門氏をお招きするが、そういう話を、盟友の宗教学者正木晃氏と私の三人で深めたいと思っている。興味のある方は是非ご来場のほど。きっと面白いですよ。

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関連HP 
○加門七海著『うわさの人物』
     http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-774832-1&mode=1

○金峯山青年僧の会・公開講演会
  http://yosino32.cocolog-niftyPhoto_43 .com/blog/2007/04/post_30b6.html

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