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山伏秘薬① 蛍

蛍の季節である。私はこの季節だ大好きだ。

綾部の片田舎にある自坊の周辺は、一面に田んぼが広がる丹波地方の、絵に描いたような山間の田園地帯であり、この時期、蛍が水田の上を、ふわりふわりと浮遊する。小さい頃は、菜種を絞ったあとの籾殻でこさえた蛍取りの殻箒を使って
「ほ~ほ~ほ~たる 来い、あっちのみ~ずは に~がいぞ、こっちのみ~ずは あ~まいぞ」
っといいながら、近所の子供達が連れ立って、蛍狩りをしたものである。

私の子どもの頃…そう40年以上も前のことだが、あの当時ほどではないにしろ、ここ10年くらい、一時は農薬散布の弊害でいなくなった蛍たちも水田に戻ってきて、年々、夏の風物詩が甦りつつある。

で、今日はその幽玄な蛍の、ロマンチックな話ではぜんぜんなくて、山伏妙薬のお話…第一弾。

先日、自坊境内にお百度裸足参り施設の記事を書いたが、お百度復活に際して、以前に使っていたお百度度数を数える竹串を使おうと探したら、脳天堂の奥深くにしまい込んでしまっていた。やっと見つけてそれを引っ張り出したのであるが、長い間使用していなかったので、ものすごいカビのにおいである。

これでは使えないと、300本あまりの竹串を洗剤で洗ったのであるが、素手でごしごしとしごいたため、竹のささくれのソゲが、何本も手に刺さってしまった。大きなソゲはなんとかソゲ抜きで抜いたが、見えないくらいの竹の細い繊維は親指の中に入り込んで、なかなか取れない。それが2,3日すると、だんだん痛くなってきたのである・・。

医者にいく間もないのでどうしょうかと思ったときに、大山伏だった亡父が教えてくれた蛍の妙薬を思いついたのである。ソゲや異物が混入して壊疽するまでになりかけて、手術しなくてはいけないような状態の信者を、亡父がこの妙薬で何人も直したことを思い出した。

早速それを試した。摩訶不思議とはこのこと、あれだけうずいたソゲの痛みがあっという間に消滅したのである。ソゲは見つからなかったが、たちどころに、治癒したのであった。

医薬的な裏付けはしらないが、民間療法として、紹介する。ご参考あれ。

○山伏秘薬「蛍の妙薬」

蛍の死骸と冷や飯を用意。まず蛍の死骸を砕いて、冷や飯に混ぜ、少し同化させるようにねりこむ(生きている蛍でもよいが、ちょっと残酷で可哀想ではある…)。このとき蛍独特のにおいがする。このねった米粒を患部にしっかりと貼り付け、上から絆創膏などで、きついめにしっかりと巻き付ける。ねり飯と肌との間に空気が入らないように注意する。うまくいけば1日で痛みがなくなるが、2.3日はこの妙薬を貼り付けておいたほうがよい。薬の水分が抜けてぱりぱりになった場合は、新しい妙薬と塗り替えた方が効果は高い。患部が大きい場合は蛍も冷や飯も量を増やして塗りやすいようにすることが肝要。

ま、この妙薬、蛍の死骸などはいつでもどこでもあるわけではないので、常々備えておく必要がある…。この時期、蛍狩りして、取り置くことである。私も今年から数匹取り置いている。

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