党首討論
久しぶりの書き込みである・・・
昨日、テレビ党首討論を見た。
与党の安倍と太田は年金制度は、先の年金改革で万全だと言っていた。野党の小沢や田中は、すでに破綻しているっとしゃべっていた。与党の言うことはどこかごまかしがあるようで信用できない印象だし、野党は野党で党利党略ばかりが目について怪しく聞こえる。
どちらにしてもテレビで流れる情報だけでは誰がこの国のことを本当に心配して、考えてくれているのか、わかりようもない。
といって、先の衆議院のような自民圧勝をさせたら、この国の民主主義はいよいよこまったことになるようにも思うから、今回はやはり野党が勝った方がよいのだろう・・・。
写真は吉野山に住んでいる借家の前に建つ吉野山幼稚園跡地である。もう5年前に廃校になった。4年前には吉野山小学校も合併で廃校となっている。こういう風景は今の日本ではどこにでも見られるもので、少子化の象徴である。
今から3000年前、人類はこの地球上に1億人いたそうである。ユダヤ人は500万人、日本人は15万人だったという。
現在世界の人口は65億、ユダヤ人は1500万人、それに対して日本人は1億2769万人だ。世界は65倍の人口増加率、ユダヤ人は3倍、日本人はなんと850倍ということになる。
何が言いたいかというと、世界の各国はこの3000年の間に何度も何度も人口崩壊を起こしているので、そう人口増加率は上がらなかったが、日本は不可思議なことに人口崩壊を経験したことがなく、順調に人口を今日まで増やしてきた。だから驚異の850倍なのである。明治初年の人口が3500~4000万人だったから、ここ140年でも4倍ちかく増加したことになる。
そして今年、その人口増加が減少に転じた。長い歴史の中であまり起こっていないことが今年から始まっている。人口の減少自体はあまり心配していない。こんな狭い国なのだから6000~8000万人でも十分であろう。ただ、そういった長い歴史のスパンもふまえて、日本の将来を考えていかないといけないのではないだろうか。
明治以後、近代国家作りに邁進し、ある程度の成果は収め、敗戦後も右肩上がりの経済に支えられて、この国は物質的な発展を極めた。
しかし20世紀のほころびとともに、物質的な発展のみが人々を幸せにしないということもそろそろ気づいてきている。
テレビの党首討論から流れる情報がどこかむなしく聞こえるのは、まだ右肩上がりの経済至上主義に犯された論理だからなのかもしれない。もちろん馬鹿な国民を相手に、そんな難しいことを言ってもわかりゃあしないとタカをくくっている党首もいるのだろうけどねえ。
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