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青年仏教徒の願い

4月26日、東大寺大仏殿に於いて、「青年仏教徒の日、仏法興隆花祭り千僧法要20周年記念法要」が、全日本仏教青年会、全国曹洞宗青年会、南都二六会主催のもとに営まれました。

その中、チベットで起きた一連の争乱を受けた声明文「青年仏教徒の願い」を五條良知全日本仏教青年会理事長(金峯山修験本宗東南院住職)が読み上げました。五條は私の実弟ですので、ここ数日、声明文の添削を仰せつかり、ぎくしゃくした文章ながら彼の思いをまとめる手伝いをしました。

以下です。

『日本の青年仏教徒の願い』

 私たちは、静寂の中で仏様のご加護の下、読経三昧に座せることに悦びと感謝を感じております。しかしながら日本国内では人心の荒廃による悲惨な事件が続出し、世界では民族や宗教の違いによる思想の対立と暴力が止まず、多くの人々が傷つき犠牲となっていることに深く心を痛めています。

 今年は、国や人種、民族や宗教、文化の違いを越えた平和の祭典であるオリンピックが、中国北京において開催されます。本来、平和の祭典であるべきオリンピックの開催は、対立や暴力が少しでも解決するよう世界中で努力されるべきでありますが、開催国である中国でのチベットの騒乱と、それによって犠牲者が出たことには、深く悲しみを覚えるものであります。そして、チベット仏教徒が置かれている深刻な状況に対して、私たちは同じ仏教徒として深く傷つき、一日も早い、平和的な解決を希求するものであります。

 オリンピックの開催は、オリンピック憲章を遵守し、人種、民族、宗教、文化の違いをのりこえて、それぞれの国や個人が互いの歴史や文化を認め合わなければなりません。また、開催国にはその責任を期待するものであります。

 本日、私たちは世界平和と仏教興隆のシンボルであるアショカピラー宝前にて、暴力によって犠牲となった世界中の人々の慰霊と、中国・チベット双方の平安に祈りを捧げます。

 日本の寺院では、日々、お釈迦様の智慧と慈悲の教えによる「天下泰平、萬民安楽」が祈られています。私たちは今日のこの日を縁として、更に平和と世界人民の平安を祈ることを広く全国の青年僧侶・仏教徒に呼びかけたいと思います。そしてこの祈りを通じ、全ての人々に平和と寛容の心が広がり、各地での騒乱や対立が暴力ではなく、人々の「良心」により解決されることを強く求めます。

 あわせて、北京オリンピックが平和の祭典にふさわしく開催され、成功をおさめられますことを祈念して、「青年仏教徒の願い」といたします。

 大無量寿経に曰く

 「仏の遊履したまうところの国邑丘聚、化を蒙らざるはなし。天下和順し日月清明にして、風雨時をもってし、災厲起こらず。国豊かにして民安し。兵戈用いることなし。徳を崇め仁を興し、務めて礼譲を修す。」と 

                                    合掌        

注)仏の行き給うところ、国、町、村の人々、仏の教化を蒙らざる者はない。世界はともども和順し、日月は清らかであり、風雨は適切であり、災厄も起こらない。国は富み民は安心を享受している。もちろん武力を使う必要もない。良心を尊び、支えあいを広げている。


    平成20年4月26日
                       全日本仏教青年会

                      理事長 五條 良知

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