人生に無駄はない!!
今月の早出し…金峯山寺の機関誌に毎月シコシコ書いている駄文の欄がありますが、その原稿の早出しです。
ま、原稿締め切りに終わる中、さっき、気軽に書いた文章です。ご高覧あれ!
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「人生に無駄はない」
私の座右の銘のひとつは「人生には無駄がない」という信条である。こういうと、ほとんど無駄なことばかりをくりかえす人生を送ってきた人間の負け惜しみのように聞こえるかも知れないが、人生に無駄はないと思うことこそ、自分の人生をポジティブに変えてくれるのである。
ポジティブとは前向き志向のこと。反対をネガティブという。後ろ向きな生き方のことである。後ろ向きではなにも解決がしないのが人生なのだ。人生の答えは自分の進む前にしかない、のである。いつまでも過去の出来事にこだわっていては前には進めないし、それこそ無駄な、愚かなことなのである。
昨年日本で開催されたG8先進国首脳会議に先立つ、G8宗教指導者会議に幹事委員のひとりとして出席をして、大変示唆に富んだ発言に出会った。イギリスからおいでになっていたキリスト教の宗教指導者の方が、「世界が混迷するほど、宗教者は楽天的に考えないといけない」とお話されたのである。ややもすると、悲観的にならざるとえない昨今の世界情勢であるが、こういう時こそ宗教者は楽天的に提言していかなければならないのであろう。宗教者までが悲観的ではこの世も行く末は終わる。観音さまを別名施無畏者と呼ぶが、まさに畏怖を取り去ることこそ宗教指導者の役目なのであり、世間を不安がらせて人心を乱すのは本来のあり方ではないのだ。世の東西をとわず宗教者が持つべき心構えだと思う。
人生に無駄はない…などというと大変のーてんきな奴だと思われるかも知れないが、ともかく人生は楽天的にポジティブに、生きていきたい。一年間に三万三千人以上に自死があり、今年も過去最高の自死者が記録されているという。正直、長引く不況、精神の荒廃、社会不安などなど、悲観すべき現実は確かに私たちの前には横たわっている。死にたいようなことばかりである。でも、その苦しみを乗り越えたとき何事にも代え難い学びが得られるし、生きてこそ花見が咲くのである。今の苦しみは絶対に無駄にはならない。そう信じて、あきらめず、ぐっとこらえて、笑ってみることが大切なのである。ともかく楽天的にポジティブに生き抜いていきたいものである。そんなことを考える日々である。
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以上です。
ちなみに写真は近鉄六田駅です。文章とは関係??ありませんので。
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コメント
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山人様、お忙しいのにかなり長い名文を
ありがとうございます!(^人^)
私も生まれながらの無用な事象やゴミは何ひとつ無い!と
無動寺坂に教わりました。
高野山には
たとえ役に立たなくても(笑)何か役に立ちたいと思うだけで十分立派だよ。
と教わりました。
私みたいなみそっかす(笑)でも存在意義があるの~!?(´∀`)
とか高野山真言宗のポスターに合掌ペコリし(笑)ちゃいました♪
やっぱりポジティブシンキングは大事ですね~!?
のーてんき万歳♪(ノ^^)八(^^ )ノ
でも、やはり大ウケしたのは最後のほうに出てきた六田駅のお写真!
ああいうお笑い どわい好きです!!ヾ(≧∇≦*)ゝ
しかも恐ろしいことに、同じ路線で〈葛(くず)〉という駅がありますよね~?(笑)
電車乗っていると「次はくずー!」とか「次はむだ~!」とか(笑)
かなりインパクトありますよね~?(笑)f^_^;
吉野のお山へお越しの方はぜひ電車で来ていただきたいですね~!?(*^-^)b
投稿: 優婆塞BB | 2009年7月30日 (木) 22時32分
BBさん、ども。。
そうなんですよね。近鉄吉野線は結構レアな駅名が続きますよね。
くすりみず、ふくがみ…などなんか病気に大変ご利益抜群の名前も出てきますからね。
特急では通過しますが、各駅で駅名を楽しむのもよいかも。。
次は「むだ~」って、ねえ。
投稿: 吉野山人 | 2009年7月31日 (金) 09時18分
「六田」から大峯修行が始まるんですよね。無くなると困ります。
水垢離できないと心身を清めず、大峯修行が出来なくなります。
投稿: 修験道の一信者 | 2009年7月31日 (金) 17時46分
一信者さん。そのとおりです。むだ~は無駄ではないのです。昔はたぶんむたって発音したのでしょうね。
柳の渡しの水垢離は大切な伝統です。
投稿: 吉野山人 | 2009年8月 3日 (月) 07時40分