新熊野紀行
この間の尾鷲国際フォーラムの、面白い関連記事を見つけた。
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●3霊場15社寺 連携めざす●
熊野古道国際交流シンポジウムで、行者の吹く力強いほら貝の音色に続き、金峯山寺(きんぷせんじ)(奈良県吉野町)の田中利典執行長(54)は、山伏の装束で演壇に立った。
「山伏こそがこの参詣道の本質ではないかと思い、あえてこういう格好で、山伏の象徴とも言われるほらを聞いていただいたんです」
「吉野・大峯のすばらしさを見直し、地元の認識を深めたい」という思いから、99年ごろ世界遺産登録を奈良県に提案。その後、別々に活動していた三重、和歌山両県にも声をかけて「紀伊山地の霊場と参詣道」の活動に広がり、登録にこぎつけた。
「違う聖地が道でつながっているのは、多様な信仰心を持つ、日本人の精神文化のよりどころ」が持論。この世界遺産は「平和のありようの大きなひな型になりうる」と夢は大きい。
シンポジウム1週間前の10月24日には、東京・新宿の書店で、宗教人類学者の植島啓司さんらと朝日カルチャーセンターでの鼎談(てい・だん)を元にした「熊野 神と仏」(原書房)の出版記念トークショーの場にいた。「宗教者が外に向けて自分たちのやっていることをコミットしていかなければという思いがあるんです」
外への発信だけでなく、そのエネルギーは内にも向いていく。10月、吉野大峯、熊野、高野山(和歌山県)の3霊場の15社寺を集めて「紀伊山地三霊場会議」を立ち上げた。保存や活性化で連携することをめざすが、世界遺産登録前には、異なる宗派や宗教の社寺が手を携えることは考えられなかったという。
1874(明治7)年、明治政府の神仏分離政策で金峯山寺は一時廃止された経緯がある。「近代は文明を受け入れることによって、自分たちの文化を壊してきた。私たちが培ってきた風土、文化を取り戻すことが本当に世界遺産を守ることにつながる。かっこつけて言えば、『近代との闘い』なんです」(月舘彩子、藤崎麻里)
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記事を書いてくれた月舘さんとはフォーラムの始まる前に、話をしたので、かなりきちんと書いてくれました。
ここ6年ほど、いろいろ取材を受けましたが(今日も3つありました)、ともかく私のような者の言動に世間が大変おもしろがってくれているので、お調子ものの私はつい饒舌になってしまいます。
銭金には関係ない仕事ばかりですが、有り難いことですねえ。
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コメント
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銭金に関わらず、一生懸命行動していらっしゃるからこそ
田中利典師って格好いいんです!(*^-^)b
体調不良にもかかわらず、1日に3つも取材なんて
大変だけどなかなか普通のお坊さんじゃあ無いことです!
それだけ今の世の中が修験道や田中利典師を必要としているんでしょうね~!?
これからも お身体御自愛のうえ、
しっかり頑張って下さいませ!!(^人^)
投稿: 優婆塞BB | 2009年11月10日 (火) 00時01分
BBさん、ちょっと身体が壊れかけているかも・・・(>_<)
投稿: 吉野山人 | 2009年11月10日 (火) 08時59分
お初にカキコさせて頂きます。このたびはさる女性雑誌の取材にご協力くださるとのこと、どうもありがとうございます。利典師のお話は奥深く私にはまだまだ理解できないことも多いですが、一人でも多くの方にならの魅力を知って頂くには、利典師のような方にこそ語って頂きたいのです。今後ともご教示賜りますようよろしくお願い致します。
投稿: 歩く・ならの女 | 2009年11月10日 (火) 23時14分
歩く・ならの女Tさま、こんにちわ。。
H誌にご推薦いただきありがとうございます。実はH誌の登場は二度目なのですよ。婦人雑誌なのにねえ・・・。
取材楽しみにしています。
投稿: | 2009年11月11日 (水) 09時40分
楽しみとおっしゃって下さって、
どうもありがとうございます!
どうぞよろしくお願い致します。
投稿: 歩く・ならの女 | 2009年11月11日 (水) 23時01分