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急告!奥駈番組の全国放映決定!

今年8月に行いました大峯奥駈修行と熊野本宮での神仏合同大護摩供が取材された「ハレの行~大峯奥駈修行」が正月特番再放送として、BS11で全国放映されることになりました。

是非私たちの修行者の苦難と活躍ぶりを、お屠蘇でも召し上がりながら、ご覧下さい。

1月1日(金)19:00~19:55
1月2日(土) 7:00~ 7:55

年の瀬ですねえ

昨日三井寺の葬儀から自坊に帰り、パソコンを開く間がなく、丸1日半、パソコンとは無縁だった。パソコンなんぞなくても生きていけるねえ。

でも来年はもう6年も使ったこのノートPCを廃棄して新しいのに乗り換えることになる。もうハードディスクが満杯でどうにもならなくなっている。

・・・・なにわともあれ、全国的にも、年末である。

今日は自坊の松飾り、迎春準備に明け暮れ、お墓の掃除にも行った。

母もなんとか自宅でお正月を迎えてくれそうである。

比較的今日は暖かな日だった。明日からこちらは雪模様と天気予報がいっているけれど・・・。

今年もいろいろあったが、まあ、ともかく、おかげさまで、おだやかな年の瀬である。

三井寺の長吏さん

今日は滋賀三井寺の福家長吏猊下の密葬に行く。

50年以上三井寺のトップとして活躍された三井寺の長吏さんとして有名な高僧である。ビールを燗して飲まれることでも有名な方。

長吏猊下には修験道大結集にもご協力をいただいた。

うちの管長さんに続いて、修験道の高僧が今年はあいついでお別れをするところとなった。寂しい年越しである。

********************

福家俊明さん死去:三井寺長吏、平和の尊さ訴え続け 「九条の会」にも参加 /滋賀

 大津市園城寺町の園城寺(三井寺)最高位の長吏で、戦争体験などから平和を願う活動を続けてきた福家俊明(ふけしゅんみょう)さんが27日朝、87歳で亡くなった。福家さんは生前、「仏教者としてかつての戦争協力という過ちを深く反省し、ざんげする」と表明。護憲の市民団体「滋賀・九条の会」に参加するなど、過去に真摯(しんし)に向き合う姿は、多くの人の心をとらえた。【毎日新聞】

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20091228ddlk25040201000c.html

乗り越えて・・・

私にとっては今日が本山の仕事納め・・・。

もちろん年中無休の寺であるから、明日から休みというわけではなく、私は明日三井寺長吏猊下の密葬に伺い、そのまま自坊へ。で、吉野の宗務は今日でおしまいというわけである。

今年は38年お仕えした管長猊下のご遷化という、とてつもない出来事があった。世界遺産5周年事業もあった。いろんな苦難が次々とあった。それを乗り越えて、また新しい年を迎えることになる。

身を慎み、ひとりを慎み、心を慎む来年でありたいと切に願う。

来年こそはみんな大好き!と言いたい。

南無蔵王権現帰命頂礼。

仏教タイムスのお正月対談

仏教界の業界紙『仏教タイムス』の正月号に、友人の筒井東大寺執事長と奈良インターカルチャー代表の佐野女史の3人で行った「奈良仏教のこれから」と題する鼎談が掲載されました。2週連続の、第一回目が正月号。

まあ、寺院でも仏教タイムスを取っているところが少ないでしょうから、なかなか一般の人に読んでもらう機会はないでしょうが・・・。

以下、私の発言の一部を紹介しておきます。

****************

・・・平城京の中枢である大極殿は都の移転後に廃れるのですが、お寺はそのまま残るんですね。東大寺さんはじめ南都の諸寺はそのまま残って伝えられていく。これは稀有なことです。お水取り修二会の行事は1250年以上続けられているわけで、こんなのって世界中にない。

 もっと凄いのは、この行事は当初国家的にやっていたけど、今は東大寺さんが国や国民から依頼されているわけではない。でも1250数年変わることなくずっと国土の安泰、人々の安寧を祈り続けている。修二会という大きな法要の中で絶えることなく続けている。これって実にもの凄いことで、これは日本の幸せであり、国民の幸せだと思うんですよ・・・

 もう一つ、今時話題の寺の公益性に関わるのですが、こういう形でお寺や行事が存在しているだけでどれだけこの国が文化的に豊かであったか。この間、興福寺の阿修羅展がものすごい人気でしたが、あれは阿修羅像を守り続けた寺が存在したからできたんです・・・

**************

まあ、こんな具合デス。ちょっとよいしょしているようにも読めますが、正直に私はそう思っています。

興味のある方は探して見てください。図書館にはあるかも・・・。ネットではアップされていませんので。 091228_10370001

『婦人画報』・・・迷僧?のお言葉

昨日発売の『婦人画報』2月号中、264頁から「名僧のことば」…という特集記事があり、興福寺・長谷寺・薬師寺とともに金峯山寺が紹介されています。っていうか、みなさん高僧・名僧なのですが、ひとり私が迷僧?って感じですねえ。

結構でかい本の見開き2頁に写真と記事が載っています。私の写真もでかいです。・・・コーナートップの264頁掲載です。
なんかぼーずがポーズしていて、笑ってしまいますが、ご高覧にあずかれば幸甚です。
でももっといい写真あったと思うのですがねえ。にやけていて、自分では嫌です。薬師寺の山田貫首さまの写真はほんと高僧って感じで、グッドです。なんというか、まあ、私との091226_08200002 内面の違いなのでしょうね。
…ちなみに婦人画報です。家庭画報でも、婦人公論でもありませんのでお間違いのないように。 ね、BBさん・・・。

やばい。

日本経済は右肩下がりなのに、蟹スキ食べて、チキン丸焼き食べて、ケーキたべたら、体重はなんと8*キロ。。お、お、おそろしくて、*の数字はかけません。

この夏に奥駈が済んで、すこし痩せたのに、あの時点の全体重の約10パーセント増えました。すごい成長率???です。このまま肥え続ければ、いつか死ぬなああせあせ
091224_18060001 091224_21060001

ハッピークリスマス!

091201_09590001_2 今日はクリスマスイブである。

まあ、宗旨がちがうのだから、キリスト教徒のようにお祝い気分ではないけれど、宗教に無節操の日本国民としては年末恒例のイベントを家族と共に過ごしたいと思っている。

上の子供達が1,3,6歳の頃、夜中に夫婦して、子供達の枕元にある靴下にプレゼントを入れたりしたことが懐かしいが、一番末っ子の幼稚園児はまだサンタクロースの存在を信じて疑わないので、まあ可愛いものである。

今夜も寝静まったらプレゼントをこそっと入れてやろうと思っている。

世の中は不況だし、私の周りもいろいろ大変ではあるが、おだやかな年末を迎えさせて頂いている。

メリークリスマス!今夜はイエス様に感謝しよう!!

師走である・・・

今日は四度加行という修行に入っていた行者さんの満行式を午前中に終えると午後から自坊へ帰る。25日は大阪で編集作業。夜は職員慰労の忘年会なので吉野に帰山。26日、27日、28日と会議が入っている。

28日まで吉野だが、29日からは自坊へ。秘仏ご開帳など年越しの金峯山寺は行事があるが、留守にする。年越しは自坊の護摩があり、お正月元旦はいつもどおり、自坊で迎える。2日の年賀式から吉野である。

こうしてウロウロして今年も又一年を終えようとしている。

年賀状がまだかけていない…というか今年はまだ買っていない。どうしよう・・・。

ほんとに慌ただしい師走である。

トンデモ映画??

先日、ウルトラマンの最新映画に一番下の子どもを連れて行ってきた。

いやーーー、トンデモ映画に仕上がっていたねえ。もうなんかむちゃくちゃですね。

憧れのウルトラマン、ウルトラセブンたちの弱いこと弱いこと・・・子どもの夢はどうなのかわかりませんが、私たち大人になった昔の子どもの夢を打ち砕いてくれました。

でもしっかりと最後まで見てましたけど。

逝く人

うちの事務所にも10年ほど働いてくれた元近鉄吉野駅の駅長さんが一昨日なくなって、先ほどお悔やみに行ってきた。

5月に亡くなった管長さんとも親しく、私もよくいろいろとご一緒した翁である。

享年88歳。

つい先日…3週間ほど前にも事務所に来てくれて、ひとしきり話をしたから、突然の訃報に驚くばかりであった。

蔵王堂前の四本桜の種を拾って、苗木に育て、自分の畑に桜園を持っていたので、ここ10数年の間に、東北の毛越寺、上野の寛永寺、笠置の金胎寺などに翁にお願いして吉野のヤマサクラを送ってもらっている。私の自坊にも何本かいただいていた。

翁の想い出が全国に桜を通じて分散して、これからもきっと花咲かせ続けることだろう。。

雪が舞い、春まだ遠い吉野山であるが、翁の旅立ちを、感謝をこめて見送っている。

雪っでした~♪

091219_07290001 猫っていうグループの、雪という歌がありますが、今朝はまさかの雪っでした~♪って感じ。

綾部は一面真っ白です。

今朝は9時から脳天仕舞いお護摩の日なのですが、この調子だとだーれも来ないかも(>_<)

信者さんも歳をよってきて、雪道を車で来るのは危ないですからねえ。

今日は家族でウルトラマン映画を午後から三田に見に行く予定なのですが、さてさて、行けるのかなあ・・・。

雪っでした~♪

あえて、せんとくん再考

Image 来年は奈良県全県を挙げて平城遷都1300年祭で盛り上がる予定。

とりわけ奈良県を東西南北4カ所に定め、四神の地を拠点にいろんなイベントも行われる。北ー玄武、東…青龍、西ー白虎、そして南ー朱雀ってこと各所が定められ、なんとその朱雀の地が我が金峯山寺となっている。

これを受けて、日記に書いたとおり、金峯山寺では来年9月から「特別な100日間」として秘仏蔵王権現のご開帳を12月9日まで行うが、そのプレイベントに今年の年越しのカウントダウンイベントに合わせて、6時間限定のご開帳さえ、企画している。南でのカウントダウンの中心地なのだから・・・。

・・・っていうことでことほどさように、遷都1300年祭にはうちは全面的に協力しているのではあるが、かといって、あのイメージキャラクターの「せんとくん」を受け入れたわけでは断じてない。奈良市内のどこぞの寺と違って、最初、大きな声を挙げてせんとくん非難をしたにもかかわらず、いつのまにか、手打ちをしたような、そんな日和な私ではないのだ。

せんとくんって、やっぱりキモイよね。そう思うでしょ。
でもね、・・・なんかあの騒動の後、世間的はいつの間にか、あれはあれで見慣れれば可愛いジャンって風潮が蔓延しているようで、なんかヘンだ(写真参照)。

ただ、そうはいうものの、ただ遷都事業と一緒にやっていると、せんとくん非難はめんどくさいのは正直なところ。なんたって公式なキャラだから、なにかとせんとくんがらみのイベントや取材が多いのが実情・・・。

昨日もせんとくんがらみの奈良観光取材っていう企画で、お寺に打診があった。親しい編集者を通じてのことなので、本来なら、積極的に協力をしてあげたいところだが、そうはいかない。境内にせんとくんをいれるわけにはいかないのである。

いろいろわけもある。

せんとくん自体がキモイのが第一であるが、・・・それは私が難しいことを言っているからっていう風に、最近県内でいわれているらしい。まあ、当たっていないとはいわないが、それだけではないというのも書いておく。

実は今年5月に遷化された前管長猊下も、せんとくんに関してはめずらしく?私と全く同じ意見だった。せんとくんをみて、「あれはなんや」ってさえ言われてしまった。「君は8、9年も前から1300年事業のワーキング会議の委員やなんやというて、遷都事業に寺を代表して関わり、その後も広域ネットワーク準備委員などといってはちょくちょく出かけていたが、あんなことをするためにやってたのか?」ってまで、言われたのである。もちろん私も同感で、さすがは猊下だって思うと共に、猊下に言われて、なんだかほんとうに悔しくて、忸怩たるものを感じた。

そういった意味でも、猊下の遺言のようなことでもあり、遷都祭事業には猊下の意向もあって、極めて協力的に関わらせていただいているが(来年の秘仏ご開帳は猊下の英断で許して頂いたのである…)、せんとくんに関して猊下のご意志どおり、けっして譲れないのである。ま、私自身が譲る気持ちはないのだが。

頑なになるようなことでもないかもしれないが、県内に一カ所くらいそういうところもあってよいと、私は思っている。正直にいうと、品格の問題でさえあるとおもっているのだから!!

せんとくん、境内にはいったら、弓で射るよ。

冬支度です。。

大寒波の到来らしい。

昨日自宅に帰ってきたけど、幸いまだ雪には遭わなかった。
今から冬タイヤに履き替えてきます。

寒い朝です。

『うわさの人物』の噂・・・

41s627xpppl__sl500_aa240_ もう随分前に取材を受けて、2年ほど前に上梓となった加門七海先生の『うわさの人物―神霊と生きる人々』(集英社刊)という本がありますが、昨日集英社の担当者から連絡があり、来春に文庫本となるようです。

さすがは七海先生ですね。

本書は伝奇作家七海先生が、全国の霊能者9人の実態に肉薄したインタビュー集で、霊能者でもない私が多士多才の9人のひとりとして、取材を受けています。

決しては私は霊能者でも霊感者でもないと文中でもお断りしていますが、七海先生のインタビューが大変お上手なので、つい調子に乗って、霊能の話や奥駈の話、持論の日本文化論、修験道論などまで、恥もなく、調子に乗って、結構たくさんしゃべっています。

私の分だけで38頁もあるので、立ち読みで読むにはちょっとしんどいかもしれませんが、文庫本になって、本屋さんで、お目にとまりましたらご笑覧下さい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087748324/mixi02-22/

年末にご開帳します!!

来年9月から100日間、蔵王堂秘仏ご本尊のご開帳が決定しているが、この年末の、時間限定ご開扉が急遽、追加決定した。

決定!遷都1300年祭オープニング記念・蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳「大晦日、6時間だけの特別ご開帳」

今年大晦日から正月元朝にかけて、平城遷都1300年祭のオープニング・カウントダウン行事が、当山本堂蔵王堂において開催されるが、その際に、関係各位の強いご要望により、急遽、蔵王堂の秘仏本尊蔵王権現さま3体を特別にご開帳申し上げる事となった。

このご本尊3体は、天正20年(1592)頃の造立で重文に指定されており、中尊は総高7、3mという巨大な木造の「日本最大の秘仏」と称されているのは周知のところ。

明年平成22年は奈良全県をあげての平城遷都1300年祭が開催され、当山でもこれに賛同協賛して、来秋9月1日から12月9日まで「金峯山寺の特別な100日間」として、この秘仏ご本尊をご開帳申し上げることとなっているが、この大晦日から元朝にかけては、例年通り越年、初詣の参拝者が詰めかけるほか、遷都祭オープニングの諸行事が、蔵王堂内外で催される。この間蔵王堂では、秘仏ご本尊をご開帳申し上げ、参拝の方々に新年の初参りをして頂く事となった。大晦日からの「6時間だけの特別ご開帳」はいわば、今秋の「金峯山寺の特別な100日間」のプレご開帳である。



名称:遷都1300年祭オープニング記念 蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳「大晦日、6時間だけの特別ご開帳」

時期:平成21年12月31日午後10時~平成22年1月1日午前4時まで
拝観料:自由

問い合わせ:奈良県吉野郡吉野町吉野山
総本山金峯山寺 内

  TEL 0746-32-8371

**2010*************

なんだかあやしいこと続きの日本であるが、蔵王権現様のご霊威で、来年はよい歳にしていただきたいものである。

南無蔵王一仏哀愍納受悉地成就!

ちなみに私は自坊年越し行事のために、当夜は留守です・・。

婦人公論ではなく婦人画報でした(^^;)

過日の日記で、婦人公論の取材があったと、書きましたが、実は婦人公論ではなく、婦人画報でした。

「家庭画報」「婦人公論」とよく似た名前の雑誌があって、編集者からもよく間違われますっていうメールが来て、わかりました…。お詫びして訂正をします。

で、12月25日発売の婦人画報2月号に、紹介をされています。なんか5カットも6カットもいろんなポーズをとらされましたが(ボーズのポーズですよ)、掲載の写真はあまり私は気に入っておりません。ただ1頁をみごとに飾るようなでかい写真ですので、ご覧下さい。

1時間以上しゃべったにしては記事はそう多くありませんが、ともかく写真はほぼ全身が映っているホントにでかいものです。

訂正とお知らせでした。。みてね。

今日から3日間は仏名会

金峯山一山の今年最後の法会、年末恒例の『仏名会・三千仏礼拝』が今日から16日までの三日間、連日午前十一時より蔵王堂御宝前において開催される。

仏名会とは中国に於いて始まった悔過(けか)の法会の一つで、過去・現在・未来のそれぞれ千体の仏の御名を一仏一仏お称えしてその年の懺悔し、神仏に感謝の念を捧げる仏事で、例年金峯山寺では、この12月の三日間を仏名会と定めて行っている。

よろしければ是非ご参拝下さい!!

もちろん私も3日間出ます。。

御陰様で・・・

御陰様で母が一昨日退院しました。

心臓の方はかなり回復し、大腸の出血も良性のポリープだということで治まったようです。

私はあいかわらず吉野生活なので、退院に付き添ってはいないのですが、無事自宅に帰ってきて、元気にしているようです。養生すればお正月も自宅で迎えられそうですし、有り難いことです。

ご心配をおかけいたしましたm(_ _)m

ちびっこ山伏、バンザイ!!

「ちびっこ山伏、バンザイ」

金峯山寺で行われた十一月の修験道大結集五周年記念平和の祈りの大護摩供大法要で、稚児山伏・ちびっこ山伏を募集したところ、十九名の子供達が参加してくれた。彼らが、今回の大結集のある意味主役だったと感じたのは私だけではないだろう。

吉野大峯のユネスコ世界遺産登録を祈念して、五年前に繰り広げられた登録慶讃行事の修験道大結集は一年に亘る期間中、十八の修験関係寺院・教団が集い、それぞれの流儀で平和の祈りを捧げる採灯大護摩供を厳修し、そして結願法要では、世界に向け修験道による平和のメッセージが発信されたことは記憶に新しい。その平和のメッセージは今回も再び読み上げられたが、その中では「…歯止めのきかない自然環境破壊、頻発するテロや戦争、すべてが、その結果です。今、人間はみずから播いた災いの種に苦しめられています。そして、この苦しみは、私たちの子や孫の世代まで、そのもっと、ずっと先の世代まで続くのです…」と現代社会の危うさを糾弾し、「…山に伏し、野に伏し、自然を、そこに坐す神仏を祈る修験道は、そうした人間の心に巣食う罪、過ちを戒め、五体を通した修行の中で、清め、再生することを実践してきました。大自然の霊気に接することで、山を、木々を、一切の存在、命を敬い、感謝する心を育んできました」と修験道の持つ大いなる可能性を訴え、最後に「…地球上の山川草木、さらには大宇宙のありとしある全存在とともに、宗教、人種、歴史、文化の違いを超え、すべての人間に、森羅万象の一切に、『地球平穏・世界平和』への祈りを捧げ続けることを宣言します。」と結んだ歴史的な提言であり、これらは正に未来に対する我々の責任を表明するものでもあった。

かくあるなら、ちびっこ山伏の出仕こそ、修験道の可能性の表現であり、よき未来実現への布石となり得るだろう。明治の神仏分離・修験道廃止の大法難を経てもなお、修験道は死なず、今になお未来を切り拓き続けている証しとなるのがちびっこ山伏の勇姿なのだ。

実は今年5歳になった私の一番下の息子も、ちびっこ山伏として参加した。二時間を超える行事に最後まで参加できるのか心配したが、周りの子どもたちと一緒に最終の護摩終わりまでしっかりと参加していた。だから子ども山伏が主役だというのではないが、総奉行を勤めた私にとってもとても元気にしていただいた法悦の一日となったのだった。 

**********:

今月の早出し随筆です。ご感想をどうぞ。

ちなみに写真は私と息子…いわなくてもわかりますよねえ。091121_125201

青蓮院もすんごい

091208_12370001 091208_12400001 昨日は急逝した奥駈仲間でマイミクのSさんのお弔いに京都まで出かけた。悲しい、残念なお別れだった。

少し沈む気持ちを奮い立たせて、仲間と共に青蓮院の青不動ご開帳に足を伸ばしたが、秋の観光シーズンが終わったウィークデーだというのに、凄い人であった。次から次へと参拝客が後を絶たない。

やっぱ京都は凄いなあと思った次第。

正直、青不動は国宝の優れた逸品であるが、蔵王堂の蔵王権現と比べたら、その圧倒的な存在感、霊威の大きさは比べるべくもない。しかし、やはり吉野山では、京都のような集客はできないだろうなあと、来年9月からの百日特別ご開帳のことを考え、漫然と佇んでいた。

初刷り完売御礼!!

Photo 9月末に出た鼎談集『熊野 神と仏』が御陰様で初版を売り切り、今月末に2刷りが出るようです。2ヶ月での2刷りですから、かなり嬉しいですねえ。もっともはじめの発行数がしれているので、そんなに喜ぶほどではないのでしょうが・・・。

ご支援をいただいているみなさま、御礼を申し上げます。

『熊野 神と仏』↓

http://www.amazon.co.jp/%E7%86%8A%E9%87%8E-%E7%A5%9E%E3%81%A8%E4%BB%8F-%E6%A4%8D%E5%B3%B6%E5%95%93%E5%8F%B8-%E4%B9%9D%E9%AC%BC%E5%AE%B6%E9%9A%86-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%88%A9%E5%85%B8/dp/4562045132


ちなみに1月23日午後2時から朝日カルチャーセンター中之島教室で第5回目となる私と植島啓司先生と九鬼宮司との鼎談を行います。(「熊野 神と仏」出版記念講座・「紀伊山地・聖地のラッシュアワー」)・・・・新刊のサイン会を兼ねてやりますので是非お越し下さい。

詳しくはここ↓

http://www.asahi-culture.co.jp/cgi-bin/lecturetable.cgi?mode=info&id=2010010034

得度受戒

毎月第一日曜日は金峯山寺の得度受戒の日。わりあいこの日は留守が多いのだが、今回は自坊の古い信者さんが2人得度にくるので、久しぶりに受戒会に出た。寒かったねえ。

二人のウチ、男性の方が古い信者さんのお孫さんに当たり、いろいろあって、得度を勧めるところとなった。で、同居している彼女も一緒に受けたのである。

金峯山寺は在家宗派なので、得度といっても出家主義のような、厳格な僧侶になるのではなく、優婆塞として、仏門に縁を得るのである。

彼らもこれから新しい信仰生活への道が始まったわけで、仲良く進んでもらえたらと思っている。

急募!大阪での世界遺産五周年講座参加者

今日は大阪の朝カル中之島教室で、紀伊山地三霊場会議のファーストイベント「紀伊山地三霊場会議設立記念・世界遺産登録5周年記念講座
高野、吉野、熊野から世界遺産を語る」が開催されます。

この企画は三霊場のみなさんや朝カル中之島教室の協力を得て、紀伊山地三霊場会議の代表幹事である小生が計画したものです・・・ただ、なかなか集客が進まず、少し心配です。

今からでも入れますから是非、大阪まで足を伸ばしてくださーーーーーい。内容は面白いですから。

【趣旨】日本人のDNAは世界的に類をみないほど多様であることが明らかになりました。起源も特質も異なる日本人を、無理やり均質化させた為政者の努力が日本の歴史であり、近代の歴史でもあります。南方熊楠の研究で自然の多様性が知られ、吉野・高野・熊野からなる紀伊山地の霊場は、神道と仏教、またその混淆である修験道が集まる聖地です。森羅万象に命や神霊が宿るとする古神道以来、神道は多様に展開してきました。まして、修験道は信仰と教義の多様性を組み合わせ、民衆との関わりを度重ねる中で、さらに多様に発展しました。明治政府は、廃仏毀釈、修験道の禁止をし、日本人をさらに規格化したかに見えます。その意味で、今も残るこの日本の宗教、精神文化の多様性こそ、紀伊山地の霊場という世界文化遺産の最大の特質であるでしょう。多様性を知ることから本来は寛容な日本人の精神文化を再発見することになります。寛容さは他者だけでなく、自らの精神をも自由にします。三山の聖地で霊場を守る現代の宗教界の達人たちが、21世紀の今、信仰の歴史から日本人の原点とその多様性を再確認し、この類稀なる世界文化遺産を語ります。

■日 時 12月5日(土) 15:30~17:50       

■場所  朝日カルチャーセンター中之島教室
     大阪市北区中之島3-2-4
     朝日新聞ビル 5階
      TEL 06-6222-5222
      FAX 06-6222-5221
    《道順》
      地下鉄四つ橋線肥後橋駅下車(4番出口)。
      JR、阪急、阪神、近鉄、南海からは地下鉄四つ橋線が便利です。
      京阪中之島線渡辺橋下車(12番出口)

■第一部 15:30~16:10
     講演「日本人よ、自信を持とう!~日本人の多様性」
        宗田崇史 イコモス委員・京都府立大学准教授
 第二部 16:20~17:50 フォーラム「神と仏の聖地は日本の原点」
        パネリスト・ 朝日芳英 熊野那智大社宮司
               丹生晃市 高野 丹生都比売神社宮司
福井良盟 吉野 大峯山寺年番住職
        コーディネーター・宗田崇史  京都府立大学准教授
■受講料 会員・一般とも 1,575円
■共 催 紀伊山地三霊場会議

腸内洗浄

ネットで長いつきあいをしている友人に勧められて、腸内洗浄のキットを通販で買い、今日はじめて試した。。

まあ、なんつうか、なんか微妙な感じですが、しばらく続ければ、すっきりするかも。

断食会のときに宿便退治をしているので、そういう感じが甦りました。少し失敗をしましたが、馴れれば効果が期待できそう。

ともかく、ダイエットと宿便退治をしないとねえ。

うわぁぁ

腰痛をかばって、ここ3週間、ゆるく生きていたら、なんと体重がどんどん増えて、油断した・・・

昨日、体重計に久しぶりに乗ったらなんと86キロ。夏の奥駈終了時点で80キロだったから6キロも増えたことになる。生涯で一番重い体重を更に更新してしもたのです。

ホント、もうこれ以上体重が増えるといよいよ腰に負担が大きくなるので、真剣にやせないといけない。

年末は忘年会やら飲み会やらと、なにかと不摂生な時期なので、大変です。

でもこのまま肥えたら死ぬよ。・・・と自分に言い聞かせて、節食生活します。

最後の護摩

今日は本堂の、最後の護摩。

昨日東京から帰ってきて、今日は月例祭。
そして明日から吉野に帰山。

怒濤の日々というほどではないのですが、腰痛が完治しないまま、毎日にナガされています。。こうやって、一年はあっという間に過ぎゆくのですね。

自坊の本堂では今月最後の護摩でした。そして19日には脳天堂の護摩があり、おさめ護摩になります。

ほんとに早いものですねえ。。

師走です。。

091201_17230002 29日吉野→桑名→綾部

30日綾部→東京:2泊

2日東京→綾部

・・・・・ようやく綾部に帰ってきました。母の容態も落ち着いてはいるようです。明日は月例護摩。

師走だけではなく、年中、こんな調子ですよね。

残すところ、あと29日。早い一年でした。。

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