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吉野サクラの衰退

1300年の歴史をもつ奈良・吉野山のサクラの一部が、樹勢の衰えなどで危機に陥っているということで、保護、育成を図るため、吉野山保勝会を中心に奈良県や吉野町、金峯山寺や読売新聞社などが協力して「吉野の桜を守る会」を設立し、様々な活動が行われています。

その活動の一環として、桜の衰退を調査するチームを京大の学者先生を中心に編成して、ここ2年ほど、吉野山各所の桜を調査されてきたその報告会が吉野山保勝会主催で、昨夜、吉野山ビジターセンターで行われました。

で、私も会場の端っこで聞かせていただいてきましたが、うーーーーーーーーーーーーーんって感じでしたねえ。

というか、以前から申し上げてきた私の持論は正しかったと改めて思いました。

ただいくら言っても世間には届かない、まるで靴の上からかゆみを掻くようないらだちが残った報告会でした。

シンポや講演会で桜衰退に関して、なんどか申し上げてきましたが、会場においでの受講者のみなさんには私の言う趣旨の意味は届いていても、肝心の地元の人たちにはほとんど届かない…といういらだちですね。

今日は午後から橿原市の万葉文化館で講演に行きます。そこでもきっと桜の衰退の原因については触れざると得ないでしょうが、むなしいです。

神や仏を大事にしてきた近代以前の人々の価値観が、すべて経済やお金もうけに換算されてしまった現代社会の病巣の一つでしょう。

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コメント

私なんかは奈良県民と言えど、吉野のお山では部外者(笑)みたいな者ですので
ずっとお山の桜を見守り続けた方達のように
はっきり桜の変化が解るというわけではないんですが
高野山の桜でも花芽がついているのが不思議なくらい
ヨボヨボな樹も見かけます。
吉野のお山はもっと歴史があるんですから
もっと範囲が広くてもっと深刻なんでしょうね?

お寺さんのみならず
桜の衰退を危惧していらっしゃるんでしょうが
集客のための商売道具みたいにしか捉えていなかったら
たとえどんな能書きで“イベント”立ち上げても
吉野のお山や金剛蔵王権現様の思し召しにそぐわないものだったら…………
ということに気付くべきじゃないですか?

桜イコール$箱としか考えてないうちは
もしかしたら桜が消える前か同時に
“淘汰”されてしまうかもしれませんよ?
吉野のお山はあんたらを必要としない!
…とか、田中利典師がおっしゃっても
効き目無いんでしょうか?(^。^;)

なんか 難しいですね~?(≧ヘ≦)

BBさん、過激な発言、ありがとうございます。

私は、今の日本は全体が目に見える論理、経済ばかりを優先する価値観に心を奪われる時代生きていると思っています。だから吉野山の人たちも、そうであることは仕方がないと思っているし、決して責めているわけではありません。おしなべて、日本人全体がそうなのですから・・・。

ただし、吉野山が日本の心だとか、吉野山の観光力を高めようと、本当に思っているなら、それではだめなわけです。

世界遺産活動を通じて、吉野山から日本を替えよう、世界を替えようが私のテーマだったのですが、そういう視点をなかなか地元の人たちと共有できないことが残念でなりませんね。若い人の中には気づきかけている人もいるのですが・・・。

目に見えないものに心を致す場所だから、神や仏を敬って生きる、そういう人が住んでいたから、ここは日本の心なのだし、きっと観光地としても屈指の存在に成り得るのだと思っています。

観光協会の人たちや行政の方々をはじめ多くの住人が、二言目には吉野山は心のふるさと…的な発言を安易にしますが、本当になにがふるさとなのか、見えていないのではないかと危惧しますね。

そういう視点を作るための、力になれればと思っているのですが…。

なんだかキツイ発言をしてしまって
申し訳ございません!(>_<)

山人様の熱い思いをもっと(私を含めて…笑)
地元の方達が理解出来たらいいんですが…f^_^;

私は吉野のお山に入らせていただく時は
ロープウェイを使わず遊歩道を登るんですが
七曲がりの車道と分かれる辺りの小さなお宮さんの所で
神様やこじぞうさん(笑)や役行者さん達に御挨拶させていただいて
更に発心門でまた役行者さん達に御挨拶させていただいているんですが
“心のふるさと”とか“日本や世界を変える”とかについて
私なんかのお馬鹿な頭では
具体的にどーこー申し上げられませんが
とっかかり(?笑)はいつも身近にいらっしゃってお世話になってる方達への敬愛の心…とか必要じゃないでしょうか?
地元すぎて そのありがたみが薄れてしまっている人もいらっしゃるのかもしれませんよね?
私は吉野のお山とか他所のお山とか行くと
たいてい「来れて良かった~♪」ですもんね。
そういう気持ち大事にしたいです…(^。^;)

山人様、今後も御指導よろしくお願いいたします!
(^人^)

吉野山桜についての独り言。桜自体の科学的分析をいたしました。1,枝垂れ桜とヤマサクラとでは土壌から吸収する成分に特徴がある。2種元素の、欠乏症は桜樹自体に大きく悪影響する。光合成での糖質を体中に転送しにくいこと、そして糖質からエネルギーを作ることができない。故に糖余りの体では菌類の餌になる。2,さび病のサビ菌は糖を食べて繁殖し桜の少ないエネルギー源を横取りする。植物生長ホルモンを作る。IAAで濃度により過剰に伸びたりテングス状になったり癌化する。=瘤症、天人ザクラ。吉野周辺では松梅桜を代表にして笹竹紫陽花他のクズや雑草にもサビ菌は伝染している。一度感染すると枯れるまで取れない手強い相手に皆何をを考えているのか。サビ菌は人口培養できにくい。森の伝染病どころか世界中に展開している。街路樹の瘤など、広範囲の針葉樹広葉樹では樫と松を行き来、笹と桜など吉野に行ってみるとわかる。桜の体の中の健全を阻害している欠乏症は日本中に病を広げている。現状はナラ枯れ松枯れそしてクスにも広がり樹は木質素の合成に糖質が回せずに劣化している。ウメノキゴケやヤドリギを化学分析し桜から何を横取りしているのかがわかります。何度も吉野に通い、衰退の基本を知るとその意外性が解るのにと思った。化学分析では数値で考えることができ元素と生体との関わりも症状として人目にもよくわかります。
香川 木の五郎八

香川 木の五郎八 さん、コメント、ありがとうございました。確か三井寺の総長さまからお話しをいただいた方なのではと思ったりしています。違っていたらすいません。

ともかく、いまの吉野は金峯山寺の境内地ではなく、明治以降は民有地、官有地など、お寺の意向でなにかをできるところではないので、桜の件も発言力がありません。ご神木も昔の話になっているとさえ、見えるような時代です。

私は桜を守る会の報告で、いつも思うのは、京大の先生の調査もそれはそれでよいけれど、まずなにか枯れないための、あるいは再生するための手立てを行うべきだと思うのですが、未だに結局、そういった手立てが講じられないままになっています。

残念です。

力不足を痛感しています。

いささかですが、桜を語ります。桜はバラ科で好硝酸性植物です。うめ、まつなど肥料は硝酸性の酸性肥料が好物です。そこで桜は大気からの窒素を硝酸に変えるシステムを持っています。車などの排気ガスは好物です、そのガスを体内で硝酸からタンパク質に変えるために必要なモリブデン要素が入ります。吉野山の桜は少したりません分析では0,3ppmです。吉野山でのタンパク質不足の木にウメノキゴケの攻撃は桜から大切な鉄を奪い酸化還元能を低下させています。ウメノキゴケを分析するとアルミニウム、ケイ素、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、鉛、を多く含み、鉄は桜生木葉数本の分析ではでは39から55ppmでウメノキコケでは1,398ppmでした。さくらでは光合成反応系の電子伝達系の反応に(呼吸)異常が生じます。次にヤドリギの分析となりますがサンプルを送ってきません。これらを分析すれば桜には有益で通導組織を発達させて桜の物流を良くする元素の供給が可能ですし、ウメノキゴケは枝の肥大化と共にはがれていきます。実験済み、散布では消滅します。そこで桜周辺のカヤ類はこの元素の供給で活性を阻害されます。カヤの分析では桜の全元素含料の半分で大きく成長していました。このことと季節の関係はサビキンが猛威を振るうに好都合となります。理屈はここまでとして理論と実際とします・吉野での実証実験は拒否されましたので奈良県天理市の船場詰所所内にあるシダレ桜幹周60と80cmの2個体で極めて劣勢で、過湿度な土、ゴミ、排気ガスの吹付け、サビキン感染、枝枯れ、膏薬病、表皮開裂などを持つ個体を見つけ樹勢回復のための供試木とさせていただきました。もし興味があれば事務所で聞いていただければ説明してくれます。一筋の光となります。全国47都道府県分析は終えています。半世紀の積み重ねを知識の貢献で公開していきます。五郎八は進むことと寄り会うこと頭を使い考える事の意味です。みんなでニコニコと地球をすくいましょう。植物が一番安くつく二酸化炭素の削減と考え、より多くの削減に貢献しています。かし枯れや松枯れさくら枯れの側面からの考察は元素バランスの乱れと過剰な炭素と窒素が消費出来るだけの要素が不足したところに起きた現象です。見えないものを見ることができる成分分析は強い味方だと考えます。私は田舎者ですがやらねばならない時やります。そのためにコツコツと駒を進めました。教科書と大きく違う現実が多くありました。昨年 樹木元素管理指針を国の特別名勝香川の栗林公園に贈呈しました。公開していますのでみせてくれます。吉野の五郎平茶屋付近の桜葉20枚で一番悪い場所での分析をすれば全体の桜の生理生態がわかると考えています。桜葉20枚を採取しに行きます。これを日本中でやりました。

吉野桜の上中下千本の全体的な化学分析値での評価で決定的な違いは中千本地区五郎平茶屋区でカルシウ値が特に多いカルシウムの過剰から生じるアルカリ障害でカリウムが少ないことでした。これから多くの問題が生じてくるのですが細胞内のミトコンドリア自体が膨張して崩壊していくことです。カルシウムは通常は組織に固定していますが遊離状のカルシウムはミトコンドリア膜透過性遷移孔の開孔チャンネルの役割を担う。そこで細胞内のイオンバランスを整えるのにカリウムを取り込みながら有害なイオンの吐き出しを担う。しかしながらカルシウムの量が多いと孔の閉口を遅らせて余計な細胞内容液をミトコンドリアに入れてしまうことでミトコンドリアが膨張してミトコンドリア内の小器官及びミトコンドリアDNAにも崩壊や障害を与えます。衰退や崩壊の状態で衰弱や枯死が見えてきます。キノコや他の病害虫被害は二次的なものです。さて、カリウムの欠乏が次に何をや欠かすのでしょうか。ひとつは浸透圧の調節と光合成の推進 糖 アミノ酸アミド化産生物の中途半端の状態の有益物質の段階で貯まることで桜は木が軟弱になり弱体し衰弱していきます。そこでアンモニヤ肥料は利用できないサクラには困る製品を施肥すると喜ぶのは二次災害を起こす細菌です。すぐに利用できるごちそうです。アンモニア肥料は鶏糞油カス刈払後の植物残骸の腐食です。知らぬ間に良いとしたことが悪く出たことで、これに対処するにはカリウムの欠乏から生じるカルシウムの過剰から生じる必要な防御要素の欠乏はリン 鉄 亜鉛 銅 マンガンそしてモリブデンです。このような見えないところから修正していかないと永遠に悩まないと行けない状況になっていきます。松枯れ うめ枯れ ナラ枯れも共通した事例でした。このように最初の間違いを探しだすのに必要な工程が化学分析と分析値を解析していき衰退や崩壊の防御に貢献しています。吉野山の現状は上千本中千本下千本でのアルカリ障害は中千本五郎平茶屋区が最も異常事態で下千本上千本で健全なところはありませんでした。そこでサクラ苗生産者の苗畑のサクラを分析することにしました。またまた香川 新幹線 京都 近鉄乗り換え吉野着タクシー現場で、ちょうど六時間です。まあ飛行機で北海道の松前のサクラ、沖縄の寒緋桜の異常松枯れなどに対するサンプルの採取から見ても少しは近いです。年金ためて次世代に貢献している次第です。あるとき非健常者の女性が、おじさん、吉野山も枯れてしまうんですよ。辛いことです。私は知を提供することで健常者に自然衰退に防御を進めていただきたく行動を起こしている次第です。

吉野山人さんへ、智証を掲げなさいのことで広く貢献しなさいと智証大師出現寺の金倉寺の許可での智証浜口緑研究所です。木の五郎八は、樹木医と同じく登録商標です。近畿圏では、かし枯れ松枯れ、桜衰退、梅異常など大変ですが日本中が大変です。その中での吉野について、あなたの基本的な考察はどうですか。協力お願い致します。吉野山付近できちんと衰退した桜の樹勢回復をして見本を見せ付ければどうですか。

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