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泣き虫

今日友人の母上が亡くなったので、お悔やみに行った。きつかった。

自分の母も病床にあるので、つい、想いが重なって、泣いてしまった。泣かんといてって友人に言われてしまった。

薄化粧された亡骸にお経をあげながら、いろんな想いを抱いていた。友人の母上は認知症を患い、もう何年も前から、息子のことも誰のこともわからなくなっていた。親も子も、両方が辛い思いをされたと思う。

重い病床にあるが、私の母はまだ頭はしっかりしていて、年齢的な呆けはあるにしても、しっかりしている分、身体の衰えというか、病症の進み具合が手に取るようにわかるので、それはそれで辛い。

でもおとといも、少し元気になってくれたので、今までのことや亡くなった父のこと、私の小さかったときのことなどをずいぶん長い時間病床で話をすることが出来た。とても小さな声だったけど、話すことが出来ただけ、やはり有り難いのだ。そう思った。

ホントにもう随分衰えてしまった母を見ると、つい泣き虫になるが、85歳まで一緒にしてくれている(まあ私は月に6日ほどしか家にいないのだが・・・)だけ、本当に幸せなんだなあと改めて思った。

そしてまた母を思うと泣けてくる。そばに居られるのに、単身赴任で離れて暮らしているからずっとは居られないのはやはり辛いものだ。今までほったらかしにしてきたのに虫のよい話だとはわかっていても…。

親は有り難い。有り難いと思えることは幸せなんだと思って、またうるうるしている。

ときどき、私が偉い坊さんだと期待をしている人がいるが、恥ずかしながら私はほんとに中途半端なへなちょこ人間で、人並み以上に不出来なことを思い知った今日でした。

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コメント

私はどんなに辛い時でもすましたお顔で仏教用語を羅列してお話して下さるお坊さんよりも
人の苦しみや悲しみを自分の事のように感じて下さっている
田中利典師の方が本当に偉いお坊さん じゃないかな?
と思っています!
全然へなちょこじゃないですよ―!
ご自分に真っ正直な田中利典師でいいじゃないですか~?
(*^-^*)

頑張って下さ―い!!o(^-^)o

こんばんわ、本当に優婆塞BBさんのおっしゃるとうりだと思います。先生のその優しいお気持ちがなければ自分なんて素晴らしい修験道の世界と到底縁をもつ事なんてきっと出来ませんでしたから・・・。これからも元気にまだまだ頑張って下さい!!

BBさん、利楓さん。有り難うございます。

まあ、自分は自分にしかなれないですから、これを貫いて生きていく以外ないのですねえ。

母も少し落ち着いてくれて、明日には見舞いにいけますし、私自身の気持ちもずいぶん落ち着いてきました。

ここ1週間でたくさん学ぶことがありました。未熟と言うことはまだまだ成長するということなのですね。

ありがたい、と思っています。

また母に感謝です。

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