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大先達の遺訓

『大先達の遺訓』金峯山寺刊 大法輪閣発売

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一昨年、先の管長猊下が亡くなられ、この五月には順教猊下の徳を偲んで、遺稿集を出版した。大法輪閣から販売された『吉野修験 大先達の遺訓』である。出版以来、各方面の方々からいい本ですねとお褒めの言葉をいただいている。

猊下は常々、「一輪の野の花の美しさの分かる人間でありたい。美しいものが美しいと素直に見られるように、つねに心を調えておきたい」とお話になっていた。「桜や紅葉の、何気ない美しさに心打たれる人間でありたい。牡丹、芍薬、菊、桜など名のある花ばかりが花ではない。道ばたの名のない草花のつつましい美しさを知ったことで、私の人生はより豊かになったように思う。」…そのような野の花の美しさを体感されたのは、猊下の奥駈体験からであろう。

「入峯していると、それぞれが命を精一杯生きているのが体感できる。そのようなことを心に受けとめることを〝秘密安心〟というのだろう。悟りは決して高遠なものではない。草花は決して他と較べることをしないということを、素直に心に受けとめることができれば、それもまた一つの悟りなのだ。自然が道場であるということは、端的に言えばそういうことなのだ。」…そうも語っておられた。

そんな修行の極意を身につけられていた猊下の立ち居振る舞いは、常日頃から、いつも清らかで美しく、管長というお立場が天職のように感ずるほど、管長様らしい管長様であった。ご自身も「管長とはかくあるべきだ」という、なにか信念のようなものをお持ちで、その自分の信念に徹しきっておられたようだった。

今回出版となった箴言集にまとめられたお言葉は、まさに大自然に学び、大自然の霊威を体感する修験道に生涯を捧げられた大先達たる気概と日々の生き方の極意、修行の心得が示されている。それはわれわれ修験道に身をおく行者たちだけではなく、一般の人々の日々の生き方の支えとなる人生の達人からの応援訓でもある。是非一読をお勧めしたい。
本書には全二百編もの箴言が納められている。ひとつひとつのお言葉につながりはないが、全編を通じて、猊下の清らかな生き様と、境地の高さがふつふつと甦るような読後感がある。大先達からの応援訓を多くの人々に味わっていただきたいと願う次第である。

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