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明日は新宿で講演です。

明日は新宿で講演です。時間は2時から3時半。

場所 クラブツーリズム新宿ウイング
http://www.club-t.com/information/map/shinjuku.htm

講演内容は以下。

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■講座:修験と桜の山「金峯山寺」を知る   平成23年9月24日
於 クラブツーリズム新宿支店                         金峯山寺執行長田中利典
○はじめに

1)聖地吉野を訪れた主な人々

2)役行者と蔵王権現
  ①修験道の開祖役行
  ②役行者が感得した蔵王権現
  ③蔵王権現とは? 三世救済がご誓願
  ④蔵王権現の容姿
  ⑤蔵王三体の心は一つ=お釈迦様の慈悲
  ⑥金剛胎蔵王如来
  ⑦権現は神か仏か?
  ⑧蔵王権現様のお力
  ⑨吉野の桜は蔵王権現のご神木・山桜

3)修験道という宗教            
  ①山の宗教、山伏の宗教 …大自然が道場 
  ②宗派を超えた実践宗教 …実修実験 修行得験     
  ③神仏混淆の多神教的宗教 …日本人的な祈り

4)金峯山寺と吉野山
  ①聖地の歴史1 ②聖地の歴史2 ③明治維新の神仏分離と修験道禁止
  ④権現信仰の禁止 神と仏の死

5)世界遺産の聖地としての吉野
  「紀伊山地の霊場と参詣道」とは
  *守られてきた蔵王信仰の意義

○おわりに
 千人結縁潅頂の意義
 ハレとケ…聖地を踏む
   蔵王権現に出会うことは蔵王権現に守られること

ガンバレ、中村勘三郎!! 復帰講演に行きました!

今日、中村勘三郎さんの復帰講演に、大阪上本町の歌舞伎座に行った。

勘三郎さんと親しいKさんに誘われて、行かせていただいたのである。

・・・Kさんは壺阪寺の執事さん。

そのKさんは、聞いていたとおり歌舞伎のみなさんとはとても懇意で、幕間に、勘三郎さんと、勘太郎さんの楽屋を訪ねて、ご挨拶をさせていただいた。

勘三郎さんは体調不良でしばらく舞台を休んでおられたというのは聞いていたが、ブランクは感じさせない、いい舞台を務めておられた。

「どうでした?ちゃんとやれているでしょ」って、2,3度、聞かれたが、当然、素晴らしい舞台だったというしかなかった。だって、はじめて勘三郎さんの舞台だったから、比べようがない。

たしかにせり上がりで舞台に出てきた瞬間の勘三郎さんは少し病やつれの感じはないではなかったが、演じる内に、どんどんオーラが出てきて、その目線のなんともいえない妖艶さは、たぶん若くて、元気いっぱいのときには出せない緊張感を感じた。

勘三郎さんは私と同い年である。日頃の鍛錬と、熟練の力をあらためて思った。さすがに病あけなので、楽屋では、いやー疲れましたって言っておられた。演じ終えた直後で、上半身裸の楽屋で少し話し込んでしまって、迷惑をかけたが、すっかりファンになった。

体調全快の勘三郎さんを期待したいが、でも、今まで無理をしてきたつけが回ってきた上での病気だろうから、ほんとはもう少しゆっくりと仕事復帰を目指して欲しいと思った。

息子の勘太郎さんも七之助さんも、とうちゃんの病気できっとめざましい飛躍をしているように感じたし(まあはじめて見たのですからいい加減は話ですが…)、いままで勘三郎さんは身体が元気なことをいいことに朝夜かまいなく生きてきたみたいな感じですからね。

そう、きっと病気でもしないと死んじゃうまで働くタイプなんだと思った。・・・っていうか、かなりレベルは違うけど、自戒を含めて、もう56歳なんだから、自愛しましょ。

この病気できっと彼は芸が飛躍するに違いないと、裸の楽屋で、ちょっと不安げな勘三郎さんを見て、そう思った。そう、人間はスーパーマンではないからちょっとおびえを持った方がよいのだ。←ほとんど自分に言っているような台詞ですがあ。。(^_^;)

最後の、堅く握手をして、パワーを送った。ガンバレ、勘三郎!

写真は今日いただいたサイン!

追伸 にわか歌舞伎ファンだか、いやー、歌舞伎のよさが、今回、ようやくわかったような気がする。Kさんにこれで3回誘われた歌舞伎観劇であるが、毎回、情もので泣いている。今回も泣いちゃった。っていうか、すっかり歌舞伎の魅力にはまったかも知れない今回の歌舞伎座でした。

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「ア・センスオブホーム・フィルムズ」の顛末記

河瀬直美監督プロデュース「ア・センスオブホーム・フィルムズ」の世界最初の上映会を9月11日に無事終えました。

河瀬さんに出会ったのが、去年の「美しき日本・金峯山寺編」での取材。美しい映像で金峯山寺を紹介いただきました。http://nara.utsukushiki-nippon.jp/contents/02/ 
そして今年の紀伊山地三霊場会議主催世界遺産フォーラム(5月10日なんばパークスで開催)で、河瀬さんをゲストに迎え、パネルディスカッションをしたときに、今回の企画を初めて聞きました。

フォーラムが終わって、その翌日に、「ア・センスオブホーム・フィルムズ」の上映会を金峯山寺でやりたいって河瀬さんからメールが来たのが、始まりでした。カンヌ映画祭に出発される直前です。出来ればカンヌで金峯山寺でやることを発表をしたいという申し出でしたが、まだ私だけが聞いた段階でしたので、名前は伏せていただくようにお願いをしました。5月11日のことです。

あれから4ヶ月はあっというImg_7423_3 間に過ぎて、上映会本番を迎えました。

とても美しい十四夜のお月様、渡る風のさわやかさ、揺らぐ灯花会の灯り…もうこれ以上は望めないくらいに蔵王堂境内は荘厳される中、開演となりました。

河瀬さんや遠くスペインから来日されたヴィクトル・エリセ監督など、21名の出品された監督の中から、4人の方が出席され、ご挨拶がスクリーン前でそれぞれご挨拶なさいました。

そして開闢の法要へ。夜のとばりが下りたスクリーンには蔵王堂秘仏蔵王権現様が映し出され、法螺師とともに私も出仕して、東日本大震災復興祈願のお勤めをしました。

法要を終え、観客席に振り向いて、いよいよ私のオープニングの挨拶です。

事前に用意した挨拶文は読むなってことで、その当日、一生懸命覚えて、しかも悔しいのでブログで公表した内容も描き直し、何もみずに、行いました。相当のプレッシャーでした。しかも後半の部分は、終わってからの挨拶に遺しておいてほしいと直前に河瀬さんに頼まれたので、少しバージョンも変えて、話させていただきましたが、精一杯のことは出来たと思います。

映画が始まり、あっという間に1時間10分が過ぎて、エンドロールが流れるスクリーンの前に、河瀬監督と私が最後の挨拶に経ちました。

月明かりと、灯花会のローソクが揺らめき、上映されたフィルムの感動を胸に、こちら側を見ている観客。ものすごいシュチエーションでした。やってよかった!って思いました。
もう何も言わなくてもいい、って思いましたが、河瀬監督がなにかを言えと促すので…遺した挨拶の分をしゃべれっていう目でしたが…ほんと、言うべきものはなにもない、そういう思いで立ち尽くしていました。

でも一つだけは言っておかないといけないことがありました。

…「今、大震災から半年を経て、『あれはなかったことにしよう』というような、日本の風潮を感じます。東北で苦しむ被災者のことも、原発事故でどうにもならない事態に陥っている福島のことも、まるでよその国の出来事のように、どこかで忘れたい、豊かな元の生活を早く取り戻したいという世の中の流れに、私は大変な憂いを感じています。9.11以降世界は変わりました。そして3.11以降、日本は変わらなければいけないと思います。なかったことにしてはいけない。その感覚を今日の映像が、今に生きる我々にきっと伝えていただけるとおもっております。そして、後世の人々にも伝えなくてはならないものだと感じています。私たちは大地とホームを今こそ、取り戻す、取り戻す方向に向かわねばならないでしょう。今夜の映画祭を、蔵王権現様とともに鑑賞することで、なにかが生まれることを期待してやみません。

話し終えて、本当に感動をしました。上映会は百二十点満点、私自身のお役目も満点をあげたいと思います。

スクリーンの前で、堅く河瀬さんと握手をしたとき、背中で蔵王権現様が祝福していただいているような気持ちにさせていただくことが出来ました。御来山いただいたみなさまに、そして上映会催行にお力添えいただいた多くの方に感謝致します。ありがとうございました。

追記
この上映会のことは、「クローズアップ現代」というNHK総合の番組で15日午後7時半から放送されます。http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi よろしければみてください。最近お知り合いになった(日記にも書きましたが、東京で食事をしてカラオケにも一緒に行きました)脳科学者茂木健一郎さんもゲストで出ています。

ア・センスオブ・ホームの上映会、無事終了

ア・センスオブ・ホームの上映会、無事終了をしました。

天気にも恵まれ、120点満点の出来だと、ほっとしています。河瀬監督以下、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。

ビクトル・エリセ監督と河瀬監督、そして私の記者会見、引き続き、3人に茂木健一郎さんをまじえ、クローズアップ現代の番組取材も10時には終わり、ほっとしています。

上映前の祈願法要と、はじめと最後の挨拶、そして記者会見などなど私自身のお役目も、まあ100点満点をいただいてもよいって感じでした。・・・今日は講習会も併行して行われて、かなりハードなスケジュールでしたが、大成功に終わったので、ありがたいばかりです。

21人の監督さんの「ホーム」への思いが描かれた今回の作品は、きっと大きな意味を与えてくれると思います。その世界最初の上映会を無事金峯山寺で勤めることが出来て、感謝しています。

なお、NHKのクローズアップ現代での放送は9月15日午后7時半、BS3では10月25日に90分枠で特集が組まれる予定です。

ともかく、今夜の成功が、何かに繋がればと念ずるばかりです。

「ア・センスオブホーム」金峯山寺奉納上映会のご挨拶

  「ア・センスオブホーム」金峯山寺奉納上映会のご挨拶

今、日本は大変なことになっています。
あの東日本大震災の想像を絶する大災害から半年。そして西日本一帯を襲った先日の豪雨。
奈良県南部や熊野地域はいまだ多くの方々が危険にさらされています。
半年前、連日映し出された大津波の映像と福島原発の惨状、そして数日前の集中豪雨のありさまを前に、私たちは立ち尽くすしかありませんでした。かけがえのない、私たちの美しい日本の国土が、今まさに大きな危機に瀕している、そんな気がしてなりません。

ここ蔵王堂はご開祖役行者開闢以来、千三百年にわたってつづく祈りの道場です。蔵王堂に祀られる蔵王権現は、国家の災難を封じ、人々の生活を守る霊顕第一のご本尊で、その左足は、大地の振動を押さえ、地下の悪魔を打ち破る力を表しておられます。その権現様に、私たちは大震災の翌日から、梵鐘を打ち鳴らし、被災者の平安と亡くなった方への鎮魂の祈りを捧げるとともに、日本全体が不安におののく心の恐れを取り除くため、毎日毎日地震の起きた時刻・午後2時46分の祈りを続けています。今、このときに蔵王権現さまに祈らなくて、いつ祈るのかという思いからであります。

今日9月11日は東日本大震災からちょうど半年を迎えるだけではなく、あの忌まわしい「9.11アメリカ同時多発テロ」からも10年の節目を迎えました。大きな意味を持つ今日この日、千年の祈りの場であるここ蔵王堂に於いて、私たちにとっての家族とは、故郷とは、祖国とは何かをテーマとする「ア・センスオブ・ホーム」の世界最初の上映会が奉納されようとしています。

地震津波の自然大災害や、原発事故のような人災、テロや戦火による被災によって、その都度、世界中で、人間にとってかけがえのないはずの生活や故郷や国が失われてきました。その、立ち尽くすしかないような現実を前に、私は蔵王権現さまへの祈りを持つしかありませんでした。それは私たちを育んできた大地や歴史・風土。祖国への感謝と、災いの消滅を願う祈りでした。そして、今回の映画制作企画の主宰者である河瀬直美監督にとっては、この作品のテーマとなった「センスオブホーム」…つまり「ホーム」という感覚だったのだと思います。それは、宗教と芸術が別々の方法で互いに共有した、ある種の危機感だったとも感じました。その出会いが本日の金峯山寺上映会に繋がりました。

今、大震災から半年を経て、「あれはなかったことにしよう」というような、日本の風潮を感じます。東北で苦しむ被災者のことも、原発事故でどうにもならない事態に陥っている福島のことも、まるでよその国の出来事のように、どこかで忘れたい、豊かな元の生活を早く取り戻したいという世の中の流れに、私は大変な憂いを感じています。まだわからないのか、と大自然が、権現様が、言っておられるような気がします。揺るぎのやまない国土、うち続くさまざまな災害はそのお叫びのように感じてなりません。

9.11以降世界は変わりました。そして3.11以降、日本は変わらなければいけないと思います。なかったことにしてはいけない。その感覚を今回の作品映像が、今に生きる我々にきっと伝えていただけると思っております。そして、後世の人々にも伝えなくてはならないものだと感じています。

地震による福島原発の事故や、うち続く災害でわかったことがあります。それは効率優先という名のもとの経済発展がもたらした、豊かさが持つ危さであり、大地への祈りと感謝を忘れた行為の愚かさでした。

私たちは大地とホームを今こそ、取り戻す、取り戻す方向に向かわねばならないでしょう。今夜の映画祭を、蔵王権現様とともに鑑賞することで、なにかが生まれることを期待してやみません。

最後に、今回の奉納上映会開催に当たり、意を尽くして奔走された「なら国際映画祭実行委員会」のスタッフをはじめ、遠く日本にお出ましをいただいたビクトル・エリセ夫妻ほか多数の製作監督、多方面にわたり惜しまぬ協力をいただいた地元吉野山や関係各位のみなさまに心より御礼を申し上げるものであります。合掌
                           金峯山寺執行長 田中利典

***********************************

昨日読むのを没にされた?今日のご挨拶です。悔しいので?、公表します(笑)。・・・・っていうか、ライブ前の盛り上がりを作るには、ちょっと堅いよね。

さてさて10時間後はなにを話そうかなあ。

A Sense of Home Films と 「クローズアップ現代」 と 河瀬直美vs田中利典トークショー

9月11日に予定されている「3.11A Sense of Home Films」の金峯山寺奉納上映会は予定の500席がほぼ満席になりました。ただ当日整理券はなくても、立ち見は出来ますので、おいで下さい。

詳しくは http://www.nara-iff.jp/about/311-a-sense-of-home-films.php

□3.11 A Sense of Home Films~ 東日本大震災復興支援フィルムプロジェクト

3月11日に発生した東日本大震災を受け、仙台短篇映画祭の呼びかけによりはじまった3分11秒で紡ぐ映像作品のプロジェクト。
なら国際映画祭では、“A Sense of Home(「家」という感覚)”をテーマに、海外の作家を含むさまざまな監督に呼びかけました。
今、「家族とは」「ふるさととは」「祖国とは」というものを、世界中の人と共に考えてみたい―― 
この取り組みが、世界各地からのそれぞれの“A Sense of Home/ふるさと”への想いを分かち合う機会となり、
被災地への勇気や希望につながることを願います。


さて、9月14日にはこの「A Sense of Home Films」をテーマにNHK総合で「クローズアップ現代」が放送予定です。私と河瀬さんとのつながり、それから上映会への道筋も紹介されると思います。私も10秒くらいは映るかも知れません。インタビューは30分くらい取材されましたから・・・。

さらに9月18日には「ふるさとを考える」というテーマで 河瀨直美監督 × 田中利典氏による対談と、『3.11 A Sense of Home Films』の上映がならまちセンターで行われます。

□日本とは、ふるさととは――― 未来へつなげる、つながる。
~美しき日本・奈良~
「美しき日本・奈良」を制作する河瀨直美監督と、その舞台の一つ、吉野金峯山寺執行長の田中利典氏との対談を行います。
美しい日本の映像とともに、私たちにとっての“ふるさと”を語ります。

2011年9月11日に行われる奈良県吉野金峯山寺での奉納上映に続き、PRE FIESTA 2011が第二回目の上映の場となります。

詳しくは以下 http://www.nara-iff.jp/films/asenseofhome.php

9月11日においでになれない方は是非ならまちセンターへおいで下さい。

しらふ対談??

夕べは白洲信哉さん、としらふで対談。雑誌と、奥駈写真集のための対談でした。

でも30分くらい話をして、途中で、食事が出てきたので、半分はしらふではなかったかも・・・。でも楽しいひとときでした。

宿の人が何度も何度も訪ねてきてくれましたが、なかなかご飯までたどり着かなくて、最後はあきらめて、どうぞごゆっくり…って言われたしまいました。

途中で白洲さんの親友茂木健一郎さんと電話したり、わいわい言いながら、12時を回ってしまいましたが、まあ、編集者に言わせるといい対談でしたと言っていました。べんちゃらでしょうが・・・。

ちなみに今度の9.11センスホブホームの奉納上映会に茂木さんが金峯山寺においでになるそうです。

河瀬さんと私との関わりなど、センスホブホームが出来る経緯、蔵王堂での奉納上映への関係などもテーマにして、9月14日のNHK「クローズアップ現代」で上映会の模様が番組化されるのですが、そのスタジオゲストが茂木さんで、11日本番の雰囲気を味わうために起こしになるそうです。

いろいろつながりを感じた、昨日の対談でした。

お見舞い 御礼

この度の台風災害は西日本各地、特に和歌山県や奈良県南部には甚大の洪水被害がもたらされましたが、ここ吉野山は道路の土砂災害や境内の倒木など若干の被害が出た程度で、幸いなことに金峯山寺自体は蔵王堂の屋根の一部が剥がれたくらいにとどまり大きな災害には至りませんでした。壊れた場所が蔵王堂大屋根の一番上の部分なので修理はすごいやっかいなのですが・・・那智大社などの被害状況から見れば蚊に刺されたくらいのことですので・・・。

新聞記事に熊野三山など世界遺産登録寺社の被害の記事とともに、記事が出たことで沢山の方々からご心配をいただき感謝致します。

京都 嵐山・蔵王堂参拝

雨の中を嵐山山中の蔵王権現堂にお参りしてきた。

台風一過で少しは天気も回復するかと思っていたが、嵐山の山麓に着く頃からどしゃぶり。案内役は嵐山のど真ん中で土産物店「大市」を営む早田一郎さん。野宮神社の懸野宮司のご紹介である。

どしゃぶりなので申し訳ないと思ったが快く案内いただいた。

渡月橋から嵐山の登り口はすぐ。道は立ち入り禁止になっているが、事前に役所の許可をいただいていた。許可がなくても道自体は入れるが、許可なく入ってはだめですよ。

で、登り口からの山道は軽自動車が通れるようないい道で、約20分ほと行く。で、途中に蔵王堂へはいる横道があり、そこや道らしい道ではないので、案内がないと見過ごす。でも片道30分もかからなかった。

参拝を終えて、午後6時半からは「らんざん」にて講演会。・・・こんな雨の中、誰が来るもんか、っておもっていたら、今まで以上に人がはいり、80名近い人で会場は満員。

まあ、満員のみなさまの期待を裏切る話だったかも知れないが、「吉野と嵐山の縁」という表題に負けないように話をしたつもりです。

最初の会長さんのご挨拶で「吉野と嵐山の緑」っておっしゃったのと、講師のたなかひでのりさんっておっしゃったのにはずっこけましたが・・・。

それもご愛敬です。

私自身大変に勉強になった今回の講演会。それ以上に嵐山の蔵王権現様にお参り出来たことはありがたい一日でした。

権現様に呼ばれたように気がした、今回の講演会。

ちょんぼを能楽者さまからご指摘いただきましたが、それもご愛敬っていうことで・・・。ありがとうございました。

写真は大雨の中でとった嵐山の蔵王堂。
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今日は嵐山で第13回斎宮セミナ-に出演

京都嵯峨野の野宮神社の宮司さまに依頼を受けて、今日は京都嵯峨・嵐山へ。

第13回斎宮セミナ-に出向します。

よろしければ拝聴下さい。無料です。詳細は以下。

◎ 第13回斎宮セミナ-

日時 9月4日 午後6時30分~8時
場所 京都年金基金センターらんざん
  (渡月橋北詰を上流へ吉兆の西隣)
入場無料 予約不要です

演題「吉野と嵐山のえにし~蔵王権現、桜、後醍醐天皇~ 」

すごい演題ですが、とにかくにわか勉強でお話をしてきます。約60分ほどの話ですが、さてさて・・・。30分ほどで終わったらどーしよう。

「土と詩」 

昨日から『アニミズムという希望』という山尾三省さんの講演録を読んでいる。で、その中で心に響く詩があった。紹介する。

「土と詩」   山尾三省

 土がそのまま詩であれば
 僕は幸福をつかんだのであろう
 詩がそのまま土であれば
 僕は幸福そのものであろう

 だが土の詩人は疲れて歌うことがない
 詩人の土は無言である

 幸福はいらない
 ただ生きてゆく
 ただ生きて心を実現してゆく

 土は無限の道場
 詩はそこに正座する


「土は無限の道場 詩はそこに正座する」というのが素晴らしい。

人間は陸上生物である。そこのところをここ100年の間に忘れつつあるというわけだが、普段から近代と戦い、風土を取り戻すことが大切だと痛感している私には心に響く詩である。

生きる場を取り戻すことが大事なのだ。

恋多い人生…今日の迷言

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今日の名言

吉野山人が天から心を授かっているのは、人を愛するためである。

                             吉野山人

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◎…恋多い人生なわけだわ。

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