ガンバレ、中村勘三郎!! 復帰講演に行きました!
今日、中村勘三郎さんの復帰講演に、大阪上本町の歌舞伎座に行った。
勘三郎さんと親しいKさんに誘われて、行かせていただいたのである。
・・・Kさんは壺阪寺の執事さん。
そのKさんは、聞いていたとおり歌舞伎のみなさんとはとても懇意で、幕間に、勘三郎さんと、勘太郎さんの楽屋を訪ねて、ご挨拶をさせていただいた。
勘三郎さんは体調不良でしばらく舞台を休んでおられたというのは聞いていたが、ブランクは感じさせない、いい舞台を務めておられた。
「どうでした?ちゃんとやれているでしょ」って、2,3度、聞かれたが、当然、素晴らしい舞台だったというしかなかった。だって、はじめて勘三郎さんの舞台だったから、比べようがない。
たしかにせり上がりで舞台に出てきた瞬間の勘三郎さんは少し病やつれの感じはないではなかったが、演じる内に、どんどんオーラが出てきて、その目線のなんともいえない妖艶さは、たぶん若くて、元気いっぱいのときには出せない緊張感を感じた。
勘三郎さんは私と同い年である。日頃の鍛錬と、熟練の力をあらためて思った。さすがに病あけなので、楽屋では、いやー疲れましたって言っておられた。演じ終えた直後で、上半身裸の楽屋で少し話し込んでしまって、迷惑をかけたが、すっかりファンになった。
体調全快の勘三郎さんを期待したいが、でも、今まで無理をしてきたつけが回ってきた上での病気だろうから、ほんとはもう少しゆっくりと仕事復帰を目指して欲しいと思った。
息子の勘太郎さんも七之助さんも、とうちゃんの病気できっとめざましい飛躍をしているように感じたし(まあはじめて見たのですからいい加減は話ですが…)、いままで勘三郎さんは身体が元気なことをいいことに朝夜かまいなく生きてきたみたいな感じですからね。
そう、きっと病気でもしないと死んじゃうまで働くタイプなんだと思った。・・・っていうか、かなりレベルは違うけど、自戒を含めて、もう56歳なんだから、自愛しましょ。
この病気できっと彼は芸が飛躍するに違いないと、裸の楽屋で、ちょっと不安げな勘三郎さんを見て、そう思った。そう、人間はスーパーマンではないからちょっとおびえを持った方がよいのだ。←ほとんど自分に言っているような台詞ですがあ。。(^_^;)
最後の、堅く握手をして、パワーを送った。ガンバレ、勘三郎!
写真は今日いただいたサイン!
追伸 にわか歌舞伎ファンだか、いやー、歌舞伎のよさが、今回、ようやくわかったような気がする。Kさんにこれで3回誘われた歌舞伎観劇であるが、毎回、情もので泣いている。今回も泣いちゃった。っていうか、すっかり歌舞伎の魅力にはまったかも知れない今回の歌舞伎座でした。
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