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喜べば、喜びごとが喜んで、喜び集めて喜びに来る

13日の母の死去以来、怒濤のような日々が続きました。13/14日仮通夜、15日通夜、16日葬儀…終わって、18日からは伝法潅頂の準備に吉野へ。20日ー25日伝法潅頂…27日-30日千人潅頂。総指揮官としては吉野を不在に出来なかったので、葬儀もそこそこに吉野生活をしていました。

昨日、比叡山にお礼にあがり、ようやく母の元に返ってきました。

今日は三七日。これからおつとめをします。・・・ところで3日は自坊の大祭。今日からお弟子さんたちがお手伝いに来てくれるので、3日終わるまで怒濤の日々は続きます。

でも、ちょっと落ち着いたので、通夜の席でみなさんにお話しさせていただいた挨拶の内容を書きました。母を偲んでお読み下さい。

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「喜べば、喜びごとが喜んで、喜び集めて喜びに来る」

本日は母のためにお忙しい中ご参列を賜り、厚く御礼を申し上げます。通夜法話の席ですが、お導師さまにお許しをいただいて、挨拶と合わせて、母を偲ぶお話しをさせていただきたいと思います。

母は大正15年7月に奈良市京終(きょうばて)の地に生まれました。生家はすでにありませんが、平城京が営まれた時代、その一番端の土地という意味で京終といったそうで、今は市内に位置します。20代の後半に父得詮大僧正との縁を得て、ここ綾部の地に移り住まわせていただき、約60年になりました。

母はいろいろ苦労をした人生でした。いろいろお世話をかけた人生でした。いろいろみなさんに助けていただいた人生でした。そしてみごとに今生を生ききりました。

私は母の幼い頃のこと、そして若い頃のことは詳しく知りません。実際には父と一緒になり、私が生まれてからの母しか知らないのですが、満85年の人生を顧みると、最後は苦労のしがいのある、幸せな人生だったように思います。

得詮大僧正の座右の銘に「喜べば、喜びごとが喜んで、喜び集めて喜びに来る」というのがあります。父と母とは決して仲むつまじいという夫婦ではなかったのですが、「喜び集めて、喜びに来る…」というようなところが共通していたから、喧嘩しながらも、添い遂げることが出来たのではないかと思っています。

母はここ2,3年に体調を悪くし、入退院を繰り返しました。今年1月に緊急入院して、一時は危篤となりました。そのとき、あんなに行きたがった吉野にも、元気になって行こうと誘っても「もう…よい」と言いました。何かして欲しいことがあるかって聞いても、「にいちゃんには十分してもらったからもうよい…」と言いました。そんなふうに心が定まっている母に対し、あの頃の私は泣いてばかりいました。そして9ヶ月、母の長い闘病生活は続き、私にもようやく覚悟らしいものが出来てきていました。

亡くなる前日の12日の夜、ずいぶん弱った母を見て、「家のことも寺のことも、後のことは何も心配はいらないから…死んだ先のこともご本尊に安心してお任せすればよいから」と言い聞かせてやることが出来ました。言い聞かせすぎたのか、翌日朝、母は今生を終えたのでした。死に目には会えませんでしたが、遺体となって再会した母はキラキラと光に包まれていて、とても清らかに見えました。

辛い闘病生活だったと思いますが、最後はたくさんの人に送られて、賑わいが好きだった母らしく「喜びごとを喜んで」っていうに相応しい人生だったように思います。

母に対し、今まで頂戴したご交情に心より御礼を申し上げるとともに、残りました私どもに、母と変わらぬご交情をいただくことをお願いしまして、ご挨拶と致します。

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母の葬儀においで頂いた方はわかると思いますが、母の遺影はまさに「喜びごとを喜んで」っていう、すごい笑顔の写真です。通夜の夜、泣きそうになる度に母の遺影を見て「笑い過ぎやろ!」って思いました。

戒名「亮楽院容室妙佳法尼」

父は亮厳院でしたので、厳しい父に対して、楽観的な母らしく、亮楽院としました。父と一緒に苦労して新寺林南院を建立し、ともに維持発展に汗してきたので、林南院の山号・大容山から、容をとって、容室としました。妙佳は法名です。在家ながら伝法潅頂も終えており、本山より大僧都を贈られました。

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コメント

生前のご母堂さまのお姿が浮かんでくるようです。ご尊父の「喜べば喜びごとが喜んで、喜び集めて喜びにくる」軽妙洒脱、心がほんわかと軽くなる道歌ですね。在家ながら、役行者と金剛蔵王大権現に帰依していきたいと思いました。

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