白洲正子さんの白玉
東日本大震災では多くの人の命と生活が奪われ、秋には奈良県南部及び熊野地域にも大きな水害による被害が出た。
心が痛くなることばかりが続いた一年だった。
我が家もこの秋に母を亡くした。10年前に父が亡くなり、この年越しは初めて両親のいない実家で年の暮れを迎えている。
先日、白洲さんが母にお花を贈ってくれた。アップした写真は白洲正子さんが好きだった白玉の花に包まれた母の遺影とお骨。満中陰で納骨するのは寂しいので、まだ自坊の位牌壇に遺骨を祀ってある。嬉しそうに笑っているが、そろそろ父のそばで土に返してほしいと思っているかも知れない。
両親のいない初めてのお正月ではあるが、でも、この年の暮れはまだ母を側に置いている。
一方、久しぶりに奈良や京都に行っている娘や息子が帰ってきて、両親はいないが、成人した子供、まだ学校にいっている子供たち4人に囲まれて、我が家も、それなりに賑やかな年末である。
人の営みとはそういうものなのだろう。・・・つくづくとそう思う。
このお正月はお正月飾りをやめた。年末の年越し護摩もやめた。
母の喪中に喪中らしい慎みができず、葬儀の翌日から本山での潅頂会などに走り回ったので、この年越しと元旦は少しいろんなことを慎むことにした。
いまさら喪に服すっていうわけではないが、そういう年越しもあったいいのかも。その分、家族でゆっくりとしている。
ともかく、穏やかな年越しである。なんかとてもありがたい。
今年も多くの人に大変お世話になりました。感謝です。
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