星供祈祷・・・
金峯山寺では寒の入りより、節分の星供祈祷を、一山住職が交代で毎日勤めている。全国から寄せられた信者様の祈願を修法するのである。
今日は私の当番。5年前までは節分当日しかやっていなかったのを、自分でみんなでやろうと言い出したから、いくら忙しくてもやらないわけにはいかない。
雪降る吉野山はしびれるほどの寒さであるが、頑張ってきます。何事も修行、修行・・・。
今日の夜は、大阪へ。
スイスホテル南海で、311東日本大震災慰霊復興合同大護摩供の記者会見です。
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金峯山寺では寒の入りより、節分の星供祈祷を、一山住職が交代で毎日勤めている。全国から寄せられた信者様の祈願を修法するのである。
今日は私の当番。5年前までは節分当日しかやっていなかったのを、自分でみんなでやろうと言い出したから、いくら忙しくてもやらないわけにはいかない。
雪降る吉野山はしびれるほどの寒さであるが、頑張ってきます。何事も修行、修行・・・。
今日の夜は、大阪へ。
スイスホテル南海で、311東日本大震災慰霊復興合同大護摩供の記者会見です。
今日は蔵王堂の文化財防火デー・防災総合訓練。無事終わりました。水煙に浮かぶ二重の虹がみえますか?
さて、あと一月半ほどで、311の一年のお祈りを終わます。震災の翌日から始めたお祈りであるが、終われば…3月中に東北各地の慰霊巡礼には行こうと思っています。
もちろん御霊の安らかなることを願っての巡礼です。
向こうに迎え入れる拠点があれば慰霊浄化のための法要とか大護摩供もやらせていただければと思うのですが・・・
いろんな問題があるようで、遠い奈良から、被災地の事情をかえりみずに、落下傘のようなことを行える状況ではないとも聞いています。
阪神大震災のときは毎年の慰霊行脚を当日に行い、また4度ほど慰霊のための大護摩を修法しましたが、あのときは地元のお寺の調整も含めて、JB神戸という地元の仏教青年会がいろんなお世話をしてくれたので、出来たのでした。
昨日は熊野本宮大社の九鬼宮司に、折居ってのお願い事があり、大社をお訪ねした。
出かけるとき、吉野山は雨だったが、本宮に近づくにつれ、空は晴れ渡り、すがすがしい日となった。
宮司にお願いをしていた懸案は、快諾していただき、その後、拝殿で正式参拝をさせていただいた。
ご宝前にぬかづくと、時ならぬ風とともに御簾が大きく開いた。
とても清浄な気持ちが湧いてきて、ご神慮をいただいたような気持ちとなった。
その後も、懸案事項のお手伝いをいただいた本宮在住のTさんの力もいただき、おもうままに、わずかな時間でことは運ぶところとなった。
それもまたご神慮かと思うようなことの連続だった。
以前にどこかで書いたと思うが、「あなたの守護神は本宮大社に祀られるケツミコノカミですよ」と、ある霊能者から告げられたことがあるが、そういうご縁を改めて自覚する本宮参りの一日となった。
毎年奥駈で参拝させていただき、九鬼宮司とは世界遺産シンポや共著の出版などを通じて、とても親しくしていただき、大齋原での大護摩供修法などのご縁も得たが、ますますケツミコ様のご守護に浴することを自覚させていただいた。
本当に、ありがたいことである。
昨日の朝カル講座・・・お蔭様で、役行者霊蹟札所会10周年記念連続講座のスタートの相応しい、盛況ぶりでした。
おいでいただいたみなさま、集客に力添えいただいた朝カルのスタッフ。有り難うございました。
事前申し込みから40席ほどを用意しましたが、立ち席が出るほどで、5~6席を増席するほどでした。
そのわりには私の講座内容がみなさまのご期待に添えたかどうか・・・???ですが、まあ私なりに精一杯やりました。
4月7日の聖護院宮城猊下の最終講座まで7回連続行われますが、23名の方が全講座通しでお申し込みいただいていて、当日申し込みも予想以上の方に来ていただきました。心より御礼を申し上げます。
終わって、身近のみなさんと打ち上げをさせていただきましたが、とても楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
久しぶりに大阪駅グランビアホテルでの朝を迎えております。
昨日は母の百か日。早いものである・・・。
もうささやかに、身内だけで、お勤めをした。
父の時は読まなかったが、母には読んでやりたいと思って、昨日の法要では父母恩重経を弟と息子と家内と弟子数人で唱えた。
恩重経は父母の恩徳について、きつい言葉で説かれているがその大半が母の恩である。
少し紹介すると
・・・・・一切の善男子(ぜんなんし)・善女人よ、父に慈恩あり、母に悲恩あり。その故は、人のこの世に生まるるは、宿業を因とし、父母を縁とせり。父にあらされば生まれず、母にあらざれば育たず。これをもって、気を父の胤(たね)に受け、形を母の胎(たい)に託す。
この因縁(いんねん)をもってのゆえに、悲母の子を思うこと、世間に比(たぐ)いあることなく、その恩、未形(みぎょう)におよべり。はじめ胎(たい)に受けしより、十月(とつき)を経るの間、行・住・坐・臥(ぎょう・じゅう・ざ・が)、ともにもろもろの苦悩を受く。苦悩休(や)むときなきがゆえに、常に好める飲食(おんじき)・衣服を得るも、愛欲の念を生ぜず、ただ一心に安く産まんことを思う。
月満ち、日足りて、生産(しょうさん)のときいたれば、業風(ごうふう)吹きて、これを促(うなが)し、骨節(ほねふし)ことごとく痛み、汗膏(あせあぶら)ともに流れて、その苦しみ耐えがたし。父も身心戦(おのの)き恐れて、母と子とを憂念(ゆうねん)し、諸親眷属(しょしんけんぞく)みな悉(ことごと)く苦悩す。すでに生まれて、草上(そうじょう)に墜(お)つれば、父母の喜び限りなきこと、なお貧女(ひんにょ)の如意珠(にょいじゅ)を得たるがごとし。その子、声を発すれば母も初めて、この世に生まれいでたるが如し。
それよりこのかた、母の懐(ふところ)を寝床(ねどこ)となし、母の膝を遊び場となし、母の乳(ちち)を食物となし、母の情(なさけ)を性名(いのち)となす。飢えたるとき、食を求むるに、母にあらざれば喰らわず。渇(かわ)けるとき、飲み物を求めるに、母にあらざれば喰らわず、渇けるとき、着物を加えるに、母にあらざれば着ず。暑きとき、衣(きもの)を脱(と)るに、母にあらざれば脱(ぬ)がず。母、飢えにあたるときも、含めるを吐(は)きて、子に喰らわしめ、母、寒さに苦しむときも、着たるを脱ぎて、子に被(かぶ)らす。
母にあらざれば養われず、母にあらざれば育てられず。その揺籃(ゆりかご)を離れるにおよべば、十指(じゅつし)の爪の中に、子の不浄を食らう。計るに人々、母の乳を飲むこと、一百八十解(こく)となす。父母の恩重きこと、天のきわまりなき如し・・・・・・・」
役行者霊蹟札所会設立10周年記念として、伝説の超行者「役行者」を語る連続講座を朝日カルチャーセンター中之島教室で行われます。
第1回は私の担当で今週末の土曜日開始です。時間は毎回3時半から5時まで。
お暇な方、お暇でない方も是非、受講下さい。まだ間に合います。
連続でなくても受けられますので、私の回だけでもよいです。
お待ちしています。
以下、全講座の日程を紹介しておきます。
2012/01/21 役行者と蔵王権現 田中 利典
2012/02/04 大峯奥駈修行と75靡 高岡 保博 松尾寺住職
2012/02/18 文覚上人と蔵王権現 小松 庸祐 法楽寺住職
2012/03/03 役行者と護摩修行 近藤 真道 神峯山寺住職
2012/03/17 修験道のこころ 田村 照晃 醍醐寺伝法学院長
2012/03/31 役行者と母について 大塚 静遍 千光寺別当
2012/04/07 葛城と役行者 宮城 泰年 聖護院門主
お申し込み問い合わせは以下、朝日カルチャーセンター中之島教室のHPまで ↓
http://
もちろん当日駆け込み受講も可です!!
昨日、銀婚式のお祝いを終えて、なぜか私は伊丹空港から難波・OCATバスセンターへ向かう空港バスに乗っていた。5時から、役行者霊場会と近畿三十六不動霊場会合同合同の東日本大震災慰霊・復興祈願大護摩供の実行委員会が開かれるスイスホテル南海に向かうためであった。
会議より2時間ほど早くバスセンターには着いたので、OCAT内のマッサージコーナーで60分の全身ほぐしを行っていた。
はじまって15分立った頃・・・、確かバスには手荷物とパソコンバックの二つを手にしていたのにさっき着替えのハコに入れたのは手荷物だけだった…って急に思い出した。スーと血の気が引いて、青くなった。そうだ、バスの席にパソコンの入ったバックを置き忘れたのである。
そう思い出すと気が気ではない・・・バスはもう折り返して伊丹へ出発したはずだ…。でもきっとドライバーが忘れ物に気づいて、バスセンターの拾得物に届けてくれているはずだ…って、マッサージを受けながら、もんもんと考え続けていた。気が弱いので、ちょっとやめてください・・とはいえないものだから、ちっともリラックスしないまま、60分間(正確にはサービスに5分プラスのコースだった…)のマッサージをおえ、転がるように階下のバスセンターへ。
ところが私が降りたバスには落とし物忘れ物はなかったと事務所で言われた。万事休すである。やっぱりマッサージをやめても取りに戻らないといけなかったのだ。
・・・立ち尽くして青くなっている私をみて、係員の方は親切に伊丹の総合センターに問いあわせてくれた。そしたら、私を降ろした後、伊丹に戻る便に乗った乗客が見つけて、伊丹空港のバスセンターに届いているとのこと。
やはりご本尊のご加護はあった…とこんなときだけ、こころから感謝した。
そのあと、OCATバスセンターに回送してもらって、無事2時間後にはパソコンに再会。ほっとしました。
届けてくれた方にお礼を言いたくて係の人に聞いてもらったが、お礼は無用ですとのお返事だったとのこと。
銀婚式で浮かれていたバチが当たったのかとずいぶん反省したが、親切な人のお蔭で救われたお話でした。
なんでもすぐ忘れる自分への自戒と、親切な方への感謝いっぱいの一日となりました。
お届け頂いた方、本当にありがとうございました。伏して、感謝致します。
今日の新年会の挨拶でつくづく平穏であることに感謝した。
いつも花供講の新年会では一年の年中行事について確認のための告知をするが、去年のような大災害を目の当たりにすると、年々歳々行っている行事が無事に出来ることの、希有なることを自覚する。
ほんとに平凡に暮らすこと、年々歳々を重ねることのありがたさがわき上がってきた。
今年も無事に年中行事が勤められることを念じ、毎日の生活に感謝としたい。
以前にも書きましたが、今月から役行者霊蹟札所会発足10周年記念・「役行者」を語る連続講座が大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室で行われます。
第一回は1月21日に私が担当する「 役行者と蔵王権現」です。
詳しくは11月28日の私の日記へ↓
http://yosino32.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-c86f.html
連続受講でなくても一回一回での受講も受け付けています。
是非おいでください。
奈良県限定の情報。
…昨日の奈良新聞・企画特集第1部で昨年の奈良県宗教者フォーラムの詳報が全紙2面見開きで載っています。編集部から元旦号に載るとは聞いていましたが、本紙にないので、見過ごしてしまいそうでした。奈良新聞ですので、奈良県限定の情報でした。
私の基調講演と大きな顔写真がバーンと出てます。
http://twitter.com/t_riten/status/153630606511718402/photo/1
新年のご挨拶を申し上げます。。
穏やかな新年が明けました。昨年は大雪でしたが、今年はほんとに穏やかな天候です・・・。
今年もさまざまな企画が待ってくれています。
○1月21日
・講座「役行者連続講座」開始 1/21~4/7
会場:朝日カルチャーセンター中之島教室
時間:3時半から5時まで
1/21は私の講座です。表題は「役行者と蔵王権現」
詳細は ↓
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=144184&userflg=0
○2月26日
・フォーラム「空海を育てた道」
会場:橿原考古学研究所(橿原市畝傍町1)
時間:3時から4時半まで
講師:菅谷文則橿原考古学研究所所長
村上保壽高野山真言宗教学部長
私・・・
○3月21日
・紀伊山地三霊場会議主催フォーラム
「吉野熊野高野から未来を考える」
・日時 3月21日(水)午後3時から5時20分
・会場 天王寺・近鉄百貨店アート館
〈第一部〉 河瀨直美スペシャルトーク
〈第二部〉 トークディスカッション
河瀨直美氏(映画監督)、村上保壽氏(高野山真言宗教学部長)
九鬼家隆氏(熊野本宮大社宮司)、私
◎コーディネーター 植島啓司氏(宗教人類学者)
○3月30日
「蔵王権現秘仏ご開帳前夜祭」
・時間:午後6時~
○3月31日~6月7日
国宝仁王門大修理浄財勧進「秘仏蔵王堂ご本尊蔵王権現秘仏ご開帳」
・・・・などが決まっています。このほか8月には薬師寺の夏期講座の講師や、4月からは帝塚山大学の特定教授出講なども決定しています。
出版物関連では
3月には
・日本の仏像シリーズDVD「金峯山寺編」
・六田隆弘「OKUGAKE」写真集
・新潮45「内山節vs宮城泰年vs田中利典」鼎談ダイジェスト版
など、いくつかの企画があります。
ともかくいろいろ楽しい一年となりそうです。
みなさまの応援をお願いします。
ちなみに今夜は吉野に家族で帰山。
明日から吉野に出仕します。
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