この春はすごいです。何が凄いかというと蔵王権現旋風というか、金峯山寺旋風というか、一大ブームが吹き荒れる予感がするからであります。
3月末日から、仁王門修理勧進のための蔵王堂秘仏ご本尊金剛蔵王権現さまのご開帳が始まります(6月7日まで)。これに呼応するかのように、さまざまな催しと出版物、告知活動が展開されることになっています。
まず、なんといってもJR東海の「うましうるわし・奈良」キャンペーンで4月に金峯山寺編が取り上げられることなります。1月に東大寺がCMされたように、過去、奈良県内の名刹寺社が紹介されていますが、4月7日から22日までは、首都圏を中心に金峯山寺バージョンのテレビCMが放映され、JR線や新幹線、東急などの車内刷り、主要駅の看板など膨大な量の広告が掲示されることになっています。またアンアンやプレシャス、ひとときのほか、日経トレンディ、関西ウォーカー、月刊なららなど多数の雑誌でも吉野特集、金峯山寺特集が組まれ(私も取材を受けました)、WEB上でもバナー広告など多彩なキャンペーンが繰り広げられます。
先日取材があったテレビ朝日の「都のかほりスペシャル」でも金峯山寺が紹介されています。菊川怜さんと原沙知絵さんがおいでになったやつです。
キャンペーンのテーマは公開される秘仏・青の蔵王権現と青の吉野山。これによって蔵王権現さまの認知が一気に広がること疑いないでしょう。
都内ではこのほか、4月5日から17日まで東京日本橋の奈良まほろば館で金峯山寺企画+堂本剛の「シャーマン奈良・吉野」が開催されます。
またこのキャンペーンとは別に出版物もあいつぎます。
まず金峯山寺の大峯奥駈修行を取材した六田知弘写真集『OKUGAKE』(ブックエンド社刊)が三月末に出版されます。この写真集の解説を担当した白洲信哉氏プロデュースで、ご開帳期間中、本地堂を会場に出版記念写真展も併設されて開催されます。また奥駈写真集出版記念として、 私と白洲信哉さんで講座を東京でやります。よろしければお出かけ下さい。
□朝日カルチャーセンター新宿教室講座
「山伏が語る大峯奥駈修行」- 白洲正子が修験にかけた想い
・日時 4/21土曜16:00-17:30
・詳しくは以下 http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=157909&userflg=0
更に、なんと、絵本も出版されました。『蔵王さまと行者さま』(コミニケ出版刊)という子ども向けの楽しい絵本ですが、大人の方にも是非読んでいただきたい物語。あとがきを私が書かせていただきました。
隔週刊DVD「古寺・仏像33号/金峯山寺編」(ディアゴスティーニ社刊)も3月27日に発売になります。詳しくは→http://deagostini.jp/nkd/backnumber.php?id=25659&issue=33
更に更に金峯山寺では、この春、修験道Tシャツも製作し販売しています。蔵王権現様の種字と修験道のロゴ、三鈷杵のイラストがあしらわれたシンプルなデザインで、修験道を身近に感じてもらえるグッズとして発売前から好評を得ています。
4月からは一般参拝者向けに「金峯山寺友の会」も発足します。秘仏ご開帳も含めて、会員になると拝観無料の他、会員証の発行や金峯山御宝暦、金峯山寺時報の送付、行事の案内などたくさんの特典がついています。年会費3000円。春秋140日間行われるご開帳期間中に3回くれば元が取れます。
また全く別の企画なのですが、金曜日の夜9時放送のNHKBSプレミアム(BS3)では4月13日に「新日本風土記/吉野・熊野」が放送されることになりました。企画の段階で相談があり、昨年の金峯山寺奥駈修行も取材があったので、少し紹介されると思います。 詳細は→ http://www.nhk.or.jp/fudoki/upcoming.html
ともかく大変な量の情報がこの春都内を中心に全国に発信されます。蔵王権現の時代の幕開けといってもよいこの春の吉野。極めて不安定で、不確実な時代だからこそ、蔵王権現様のお力が必要とされているのだと私は自覚します。是非、権現様のもとへ多くの方々をお呼びしたいものだと念じています。
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