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私と、チベットを支援する会

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「私と、チベットを支援する会」
   ~チベット問題を通じて中国を考える

 私は青蔵鉄道(青海チベット鉄道)が開通する10日前に当たる2006年6月に、盟友の宗教学者正木晃氏らに同行してチベット国ラサ市のポタラ宮にいた。

 ご存じのとおり、ラサ市の西の端に位置するポタラ宮は歴代ダライ・ラマ法王の元居城である。チベット国の古建築を代表する宮殿式建築群は、どこまでも高く、青く澄んだ空を背にして、思い描いたとおり、ラサの市内を睥睨してそびえ立っていた。

 「ポタラ」とは、「観音菩薩が住まう地」の意味で、観音菩薩とは、その化身たるダライ・ラマのこと。チベット仏教独特の転生活仏の信仰である。13階建ての巨大な宮殿は政治施設の白宮と宗教施設の紅宮に分かれ、紅宮が白宮に支えられるように、中央部分の8階以上の高層を占めている。

 ところで、その宮殿の主であるべきダライ・ラマ14世は、1959年に起きた、中国のチベット併合ともいえる侵攻政策による弾圧を避けインドに亡命され、以後、インド北部のダラムサラに亡命政府を樹立して、国の外からチベットの独立運動を展開されているのはつとに知られるところ。ただ、漢人たちのチベット流入を含め、中国政府が行っているこの国への介入を思うとき、主たるダライ・ラマ法王が法王として、二度とこの地にお戻りになることはないだろうなあと…漫然と思ったのであった。

 しかしそれ以上に、ラサ、シガチェ、ギャンツェとラサ以降一週間にわたり、チベット国内を回ってひしひしと感じたのは、こうして、国を亡くした民族の悲哀というか、悲惨さ、惨めさを目の当たりにしたことだった。この思いは強烈なものだった。
 2008年、チベットでの独立暴動事件をきっかけに、熊本県玉名市の真言律宗誕生寺川原英照和尚が義憤に駆られ、チベット問題を僧侶として真剣に取り組むべく「宗派を超えてチベットの平和を祈念する僧侶の会」を立ち上げられたとき、私もいち早くその仲間に入れていただくことになったが、それはすべて、2006年のチベットで感じた危機感からであった。

 チベットの問題は多くの日本人も知るところであろう。しかし、所詮よその国のことだと多くの人は思っている。いわば他人事なのである。でもこれは大きな誤りである。そう私が断言出来るのは、2006年のチベットを知っているからである。

 青蔵鉄道開設以降、きっとそれまで飛行機便しかなかった漢人のチベット流入は爆裂的に進んでいることだろう。だって青蔵鉄道開設以前のチベットでさえ、商店といい、宿泊所といい、観光地といい、主立った町の施設はほとんど漢人が占め、本来の主であるべきチベット人は片隅に追いやられるか、漢人にあごで使われるかの体であったのだ。町に掛かる看板は全て漢字表記が大きく書かれ、チベット語は書かれていてもその三分の一ほどの大きさであった。なぜ自分たちの国なのにこんな肩身の狭い思いで暮らしているのか。それは全て中国共産党の侵攻による災いなのである。人民の君主であるダライ・ラマ法王さえ、亡命しなければいけなかったチベット国…。こんな悲しいことがあろうかと、心底思った。青蔵鉄道が開通し、ものの2年もしないうちに争乱が起こったが、それは当然のことだと言える。

 一昨年、台湾から日本国籍に移られた金美齢師と対談をした(「たかじんのそこまで言って委員会HPで対談は配信中)。そのときに金さんも、台湾人はなぜチベットの争乱を自分たちのこととして受け取れないのかと言っておられたが、私も同様に日本人にそういいたい。中国という国はそういう国なのである。金さんがいうとおり、台湾はその危機感が欠落していたから、金さんいわく「今や中国に飲み込まれる寸前である」のだ。だから彼女は長らく日本国籍を修得せずに台湾独立運動に関わってきたが、中国人にだけはなりたくないから、平成21年9月に日本国籍に入ることとなったのだという。

 チベットの問題は決して他人の国の話ではない、我が国の、間近に迫った切迫した民族存亡の大問題である。尖閣諸島の問題もいよいよ危ういし、その延長線上には沖縄さえ脅かされている。中国の中華思想に、今、日本はチベット同様の危機にさらされているのである。

 修験道は明治新政府に一時、弾圧解体された宗教であるが、焼身自殺までしてチベットの現状を訴え続ける仏教者の姿は、明治期の修験の姿と思い重なって、とうてい他人事とは思えないのである。

  *本稿は平成23年1月の「スーパーサンガ(宗派を越えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶と在家の会会報)第3号」に寄稿した原稿を加筆訂正して転載をしました。

 なお、スーパーサンガの詳しい活動や入会案内は下記の公式サイトを参照ください。

 スーパーサンガ公式サイト http://www.supersamgha.jp/

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コメント

ダライ・ラマ猊下が、とある席で口にされたおことば。「中国共産党は私がこの生を終えるのを静かに待っています。あえてテロによって私に危害を加えることで世界の耳目を集めるより、彼らは賢い。ずーっと賢い。」
幼いまま中共によって拉致されたパンチェン・ラマ様の安否がわからない以上、現ダライ・ラマ猊下がもしこの生を終えることになった時には、両ラマの転生者相互認定に基づくこの活仏システムはおそらく滅びる。
唯物論者がいかにも好みそうな無機質なカウントダウン。
このままでよいのか。本当によいのか。
…唯物論者はニヤニヤ笑うだろう。だが、私は毎朝拝んでいます。

不肖もチベットの平和、独立を応援いたします! 武力で他国を占領している国が存在を許されない世界に早くなるように祈ります!(^^)!

サムシンググレートをみとめない国家体制はいかにおそろしいか、そう思いませんか?

実は今の日本も、そういう道にあしをふみいれているような気がします。

先ほど郵便局から「支援する会」入会金を振り込みました。神仏を認めない共産シナの暴虐への世界人類からの反対運動がおこることを祈念いたします(^_^)/

千葉の優婆塞さま、ありがとうございます。

さてチベット問題に言及するとわけのわからないレスがつきますねえ。
こわいなあ・・・。ったく!!!

...ともかく英語のレスは削除しましたので。。

英語で書かないでね。日本語のブログ読んでいる人が英語で書くのはおかしいしょ。

この記事へのコメントは終了しました。

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