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今年の年頭所感「祈りの再生と復興」

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佛教タイムスの1月10日号に掲載された年頭所感です。
掲載誌が届きましたので、解禁ということで転載します。
・・・
「祈りの再生と復興」

新年明けましておめでとうございます。
一昨年の、あの東日本大震災からすでに六百数十日が過ぎました。被災地に生きるみなさんの苦渋の生活は未だ復興の行く末もみえぬまま、日本全体といえば「のど元過ぎれば熱さ忘れる」の態で、まるで「あれはなかったことにしよう」とばかりの様相。原発再起動などのことも含め、震災以前の状況に戻そうという世の流れを憂います。

しかし、全国民的に「決してなかったことになどできない」っていうことを知るべきだと私は思います。自分の出来る範囲を越えてでも、出来る限りの復興支援を続けて行かなければならないと思っています。

さて、あの大震災で人々を救ったものには三つがあったと言われています。そしてその三つは、戦後の日本が忌み嫌い続けたモノでもあったとも言われます。
 一つめは自衛隊・軍隊でした。被災地を献身的に支え、多くの人々を救済し、孤立した人々に命懸けで手の差し伸べたのは、自衛隊でした。また賛否両論があるとはいえ、アメリカの海兵隊もトモダチ作戦のもと、たくさんの日本人を助けてくれました。

二つ目は、天皇陛下でありました。東北の被災地の人々だけではなく、未曾有の災害に心を病んだ日本人全体の心を支えたのは、時の総理大臣の言葉ではなく、天皇陛下の、国民へのお見舞いのお言葉でした。また病身を押して、自らたびたび被災地や避難所見舞われた、陛下ご夫妻のお姿だったのです。

大東亜戦争の敗戦後、自虐史観と左翼主義に陥ったこの国の人々は自衛隊と天皇制度を忌避続けてきたように思います。しかし未曾有のあの状態の中、国民の光となり得たのは、まさに自衛隊と天皇陛下でした。

もう一つは、祈り、であります。

家族、肉親、友人を亡くし、心砕ける想いで生き残った人たちは、逝った人々への鎮魂を祈り、またもうこれ以上の災害が起こらないで欲しいと、願いました。祈りや願いさえ失い絶望した人もあると聞きますが、生き残った人のほとんどは、祈りや願いの中に生きる力を得て、うつむくことを止めたのでした。それを宗教と呼ぶのは語弊もあるでしょうが、そもそも日本人の宗教とは、日々、神や仏や、先祖や自然の恩恵への、祈り、願いが本質であります。戦後の日本は政教分離のもとに、この日本人の本質である、神仏への祈りさえ忌避続けてきたわけですが、あの未曾有の大災害は、自然への畏怖・畏敬や、神仏への祈りの記憶を呼び覚ますほどのすさまじさだったのです。

あの大震災を「なかったことにしてはいけない」とするなら、この災害日本と言われる風土の中に生きて、育みつづけてきた日本人の神仏、自然への祈りを、今こそ取り戻すべきときだと私は確信しています。

強欲資本主義によって、これ以上この国の風土と文化を壊してはいけない、そこに多くの人々が気づいてほしいと、年頭に当たり、新たに、願わずにはいられません。  合 掌

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コメント

感情に駆られて、充分な装備もなく早く現地に入り過ぎた愚かな若造たち。御遺体の泥を落とす水もない中、的確な指示を下さった自衛官の皆さん。
政治家や外交がもたついて上陸許可が出ない段階から、「落とし物」と書かれた大量の物資をヘリから投入、その後「不時着」まで繰り返してくれたトモダチ作戦の兵隊さん。
そしてそれを敢えて見て見ぬ振りして下さった管制レーダー担当の自衛隊のお偉さん。
やっと上陸できたが、あまりの状況にボロボロ涙流しながら任務にあたっていた若い米兵さん。
あの時、みんな1つだった。…外務省チャイナ・スクールの連中や売国政治家が、放射能を怖れて近づこうともしない最前線の地で。
あらためて…いろんな意味で…合掌です。

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