山人の自薦書籍⑥:『新時代に向けた修験三本山の軌跡』
シリーズ「山人の自薦書籍」⑥・・・いろんなお陰様で、私は自著以外でもたくさんの関連書籍を出していただいています。
今日は第6弾。
『新時代に向けた修験三本山の軌跡』役行者千三百年御遠忌記録編纂委員会編 出版社: 国書刊行会 (2003/03)
平成8年からはじめた聖護院・醍醐寺・金峯山寺の修験三本山による、役行者1300年合同遠忌事業に関して、40数回に及ぶその会議の全容と、平成12年に執行した合同法要の詳細を記録した本です。女人禁制解除に向けた討議や、役行者特別展などの事業について、細かく記録しました。私にとっても、修験道ルネッサンスへの足がかりとなる大きな取り組みのひとつとなりました。
目次
シンポジウム 役行者と修験道(宮城泰年・仲田順和・田中利典・久保田展弘)
記録 三本山・護持院法要記録
報告・資料 三本山共同事業報告書
座談会
御遠忌合同協議の総括―女人結界について
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コメント
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この本は私にとっても宝物です。
山人先生・仲田猊下・宮城猊下…のお三方というのも「ついに甦った修験」を今から振り返り、これからに繋げる意味でも非常に象徴的だと思います。幾度も読み返させて頂いております。
山人先生の「行動力」については今や誰もが知るところ。
対するに、意外と注目されていない気がして残念なのは、私にとっては…仲田猊下の「ブレない信念」なんですけどね。
「A級」を含む、戦犯として処刑された千有余人の方々の追悼を、バチカンに乗り込んでローマ教皇に直訴する。時間はかかったけど、それを実現させるまで…決してブレない。
賛否両論あって当然でしょうが、あの時代にブレずにこれをやり遂げた仲田猊下の「信念」は、修験三本山による活ける修験の復興の軌跡の中にも、一本の真っ直ぐな「筋」として、しっかりと生きていると思います。
投稿: 高野の若造 | 2013年5月13日 (月) 02時57分
昨日、仲田猊下、テレビに出ておられましたね。お元気そうでなによりです。
投稿: 吉野山人 | 2013年5月15日 (水) 10時30分