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世界遺産登録10周年の誓い

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今年の仏教タイムス新年号に寄稿した「年頭所感」です。もう8年くらい連続で掲載していただいていますが、今年はいつもの挑戦的なものではなく、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年を取り上げました。

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「世界遺産登録10周年の誓い」 金峯山修験本宗宗務総長 田中利典...


新年明けましておめでとうございます。

平成二十六年は奈良、和歌山、三重の三県にまたがるユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録十周年を迎えます。この「紀伊山地の霊場と参詣道」の内、吉野・大峯と大峯奥駈道の世界遺産登録に私は冒頭から関わってきました。

私が登録運動を始めたのは平成十二年の春でした。私は「登録はゴールではなくスタートにしたい」と最初の段階から思っていました。幸い手を挙げて、四年足らず、平成十六年には見事、登録が実現します。そこで登録後にすぐに、金峯山寺や聖護院・醍醐寺・大峯山寺など世界遺産大峯奥駈道に関連する修験寺院や、道を管轄する奈良県・吉野町など関係市町村、それから環境省などとともに、奥駈道の保全に関わる「世界遺産吉野・大峯地域連絡協議会」を発足させ、また登録五周年の平成二十一年には、高野山や熊野三山など登録寺社による保全のための連絡協議会「紀伊山地三霊場会議」(総裁・松長有慶金剛峯寺座主)を立ち上げて、登録を単なる世界遺産観光誘客に終わらせるのではなく、保護保全の活動に繋げるよう心掛けてきました。世界遺産を守るカストーディアン(第一の門番)としての役割を目指し、登録によって環境が荒らされることのないよう取り組んできた十年でした。

日本には現在十七の世界遺産がありますが、この「紀伊山地の霊場と参詣道」は特殊な遺産と言えます。紀伊半島という深い自然の中に、日本人の精神文化の基盤ともいえる、神仏習合の信仰が残されています。豊かな自然があるだけではなく、人々が金峯山寺や高野山、熊野本宮大社などのお堂やお社、そして那智の滝や大峰山脈など自然そのものを千年単位で祈り込んできた歴史があるのです。

登録十周年を期に、更に保護保全の活動を継続発展させて行きたいと、年頭に当たって思うものであります。   合掌

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お読みいただいて有り難うございます。

今年はそんなわけで世界遺産登録10周年の記念事業がたくさん予定されております。

私が関わっていてすでに告知されているイベントは以下。

・平成26年1月11日
 三重県立図書館 フォーラム2014「紀伊山地の世界遺産を考える」
 詳細は以下 
 http://www.library.pref.mie.lg.jp/app/details/index.asp?cd=2013110075

・平成26年4月8日(火)~6月1日(日)
 大阪市立美術館 「山の神仏(かみほとけ)ー吉野・熊野・高野 」展覧会
 詳細は以下
 http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/deities-of-the-mountains/
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