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「十界修行」

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「十界修行」

*

入峯修行ではただ単に行ずるのではなく、その方法として十界修行をあてているが、その十界修行とは次の十をさす。

一、地獄界…忍苦(地獄は八寒八熱の苦しい世界。入峯修行の際、炎熱に苦しみ、風 雨寒冷をしのいで耐える地獄道克服の修行である)

二、餓鬼界…知足(餓鬼は貪欲にして飢渇に苦しむ世界。入峯修行の際、空腹を感じ 水に渇するも、不平不満を言わず粗食に甘んじて、足ることを知る餓鬼道克服の修行である)

三、畜生界…労役(畜生は重い荷物を背負って苦役に使われる。入峯修行の際、重い荷物を背負い急坂を登り、労苦をいとわないことが畜生道克服の修行である)

四、修羅界…精進(修羅は闘争に明け暮れる。この心を、精進努力する精神に転ずる。峯中人に遅れないよう努め、奮発の心=勇猛心を起こすことが修羅道克服の修行である)

五、人間界…抖數(心の罪垢煩悩を払い、本有の心に生まれ変わる行。懺悔をし諸悪莫作、諸善奉行に励み一歩一歩頂上に向かう人間の修行)

六、天道界…歓喜(天は歓喜の世界である。山頂の絶景を楽しみ、喜びに満ちて寿命の延びる思いのするのは天道の修行である)

七、声聞界…聞法(先達に従って法を聞き、先規に通達して心を浄めるは声聞の行)

八、縁覚界…沈思(自然の縁にふれて覚る行。沈思して大自然の声を聞き、迷いを振り払う修行)

九、菩薩界…奉仕(同行相助け、自他を分けない上求菩提下化衆生の菩薩行である)

十、仏 界…感謝祈念(峯中、大自然と一体となり仏と一体となって感謝の気に満ちて世界平和、浄仏国土を祈る修行)

この十の段階を実際に山修行での日々に体験させてくれるのが修験道の実践主義の大きな特徴と言える。

ー『大法輪/2005年4月号 大法輪閣刊』拙稿「修験道の入峰修行」より

*修験は実用的な面とは別に、法衣や修行の行為に深い教学的な意味を付加させている。なかにはかなり後付けがましい感もあるが、教行一致は大切な教えとも言える。威儀即仏法でもある。ただ、実際に山に行き、体験すると、きつい登り坂に地獄の苦しみを感じ、山頂を吹き抜ける風に仏の慈悲を目の当たりにするといったように、十界の様を実感する、どこかで腑に落ちる世界があるのが有り難い。

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