「ものをなすということ」
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「ものをなすということ」
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1つは、私が無いこと。「無私」であること。自分の欲とかが前に出ると「こと」は成りにくいですよね。
もちろん、私だって欲はありますよ…、ありますけど、やはりものごとを「私」しないというのが、人と一緒に仕事をする上で、ものが成る1つの大事な要素だと思います。
もし、私のこれまでの活動も、世界遺産登録をして何か金儲けをしようとか、地位を上げようとか、そういう私的な目的がどこかにあったら、協力してくれる人がすごく減っていたと思うんですね。
そういう意味では、ものを成す上では、なるべく「私」が少ない方がいい、ということを常に思っています。当然、人間には「私」がありますが、出来るだけ無いほうがものは成りやすいでしょう。
次に、理念が大事だと思います。理念というか、目的というか、そういうのをきちんと持っていて、それを全て皆に披瀝するかしないかは別にして、きちんと最初に理念というかコンセプトというか、そういうものを自分の中に持っていないと、途中でわけわからなくなってしましますから。
それが確立していると、臨機応変にいろいろな発想や可能性を皆が生んでくれる。「私」がないことと、理念をきちんとして、コンセプトを持っておくというは大事なものを作っていく要素だと私は思いますね。
ー宇宙航空研究開発機構インタビュー2005年「 宇宙飛行士と山伏修行」より
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