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「大自然の非日常に浸かる山修行」

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「大自然の非日常に浸かる山修行」

少し想像力をはたらかせてイメージしてみていただきたいのです。大自然の山の中を修行するとは、どんなことなのか。

山の中は、電気もなければ水道もない。道にしても、古来より踏みしめられた歩きやすいところもありますが、場所によっては「ここ以外に足場がない」というような、木や岩などにつかまりながらようやく通れる難所もあります。むせ返るほどの植物のにおい、土のにおい、森が抱える生物の息づき。雨がふれば濡れ、風が吹くままになびき、朝日がのぼれば明るくなり、夕方、陽が沈めば暗くなります。

どうでしょう。私たちがいま、暮らしている日常生活とは、大ちがいでしょう?

農業や漁業などの第一次産業に従事されている方は、山の修行の世界とある程度近いような、自然とふれあう日々かもしれませんが、オフィスなどに勤める方々の生活は、もっともっと非自然的で、あらゆるものがコントロールされた環境下だと思います。

車や電車で通い、電気のあるところでパソコンや機械を使って仕事をする。室内の温度も、たいがいは適切な温度に調節されています。あたりまえのように携帯電話やタブレット端末で通信し、あふれかえるような情報量の中で仕事をこなし、家に帰ればテレビや電子レンジを使いこなす。自然にふれ合う機会どころか、自然な陽の光の変化さえ感じにくいままに一日が過ぎていきます。それを日常とする現代人にとっては、大自然が非日常です。

大自然の深山幽谷をひたすら歩き、自然に浸りながら自分という生命を感じるひとときでは、「自分」というものの使い方が変わってくるとさえ言えるのではないか、私はそう感じます。

ー拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』より

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『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』
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