« 「役行者霊蹟札所会」 | トップページ | マツケンと私。。 »

「クリスマスも葬式も・・・」

10881763_786173444781980_6322765740

「クリスマスも葬式も・・・」

修験道というのはまさにその仏教を父に、神道を母に生まれた、メイド・イン・ジャパンのローカルな宗教なんです。

それはこの資料に書きましたとおり、仏教というグローバリゼーションが、日本にあった元々のローカルなものと融合して、日本人の宗教観を創ってきた証のようなものなのです。

家に神棚がある、仏壇がある。お正月は除夜の鐘を突いてから、本宮大社へお参りに行く。彼岸やお盆には高野山や故郷の墓参りに行く。子供が産まれると神社に宮参りに行く。結婚式は大概、神道かキリスト教で挙げる。暮れになるとクリスマスケーキを買ってキリストさんのお祝いもする。死んだらお坊さんを呼んで葬式をする。

こうしてみると日本人は生まれてから死ぬまで、正月からクリスマスまで、いろんな宗教に関わって、それでも何ともないのが日本人なのであり、そういう宗教観を生んできたのが、まさに仏教のグローバリズムと、神道を持ってきたこの日本のローカルなものが融合してできてきた文化性なのである。

そういったものを千年以上にわたって守ってきた聖地がこの三霊場なのです。少なくとも明治まではどこでも行われてきたことなのですが、明治に神仏分離、神様と仏様を別けるという大事件が起きて以来は、百四十年かけて、家の中に仏壇も神棚もなくなってしまうような社会になってもなお、まだこの地には道でつなげられた違う聖地同士が、お互いに影響を持ちながら現代の日本人の精神を支え続けている。ここに深い、深い、この聖地の意味があるのです。

ー2014年10月「紀伊山地三霊場会議主催・紀伊山地の霊場と参詣道世界遺産登録10周年記念フォーラム 於あべのハルカスビル25F大会議室」基調講演講演録より

« 「役行者霊蹟札所会」 | トップページ | マツケンと私。。 »

講演」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「役行者霊蹟札所会」 | トップページ | マツケンと私。。 »

本・著作

最近のトラックバック

Twitter

  • Follow me
  • Twitter
    TwitterPowered by 119
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ