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「グローバルの嘘」

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おはようございます。朝からブログ更新です・・・田中利典プチ著述集270108

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「グローバルの嘘」

明治以降、私たちはなにか騙されてきたのではないでしょうか。

近代というものがヨーロッパ社会で生まれて以降、世界はユニバーサル、あるいはグローバルという美名のもとに、一つの価値観で画一化することを目指してきました。ユニバーサルもグローバルも普遍性を持っているという理解なのです。

そして現にいまもグローバリゼーションという嵐によって、その土地の文化、その土地の風土が世界中で破壊され続けています。

しかしその風土、その土地で生まれたものを大事にすることのほうが、人類や地球にとっては普遍的なことなのではないでしょうか。

数学者の藤原正彦さんが『国家の品格』(2005年、新潮新書)という名著の中で書いているように、いくらチューリップが美しいからといって、世界中の花をチューリップだけにしてしまってはたまったものではありません。サクラが似合う国、ブーゲンビリアが似合う国、ユリが似合う国、サボテンの花が似合う国──それぞれの国柄に合わせたいろいろな花があっていいのです。

カルチャーとは「耕す」ということが原義であり、まさにそれぞれの風土が生んだ言語、宗教、経済行為など、それぞれの多様性の中にこそ人類の普遍的価値があると考えるべきだと思っています。

明治以降、近代化の名のもとに欧米的な価値観を植え付けられてしまった私たちですが、いままさに、あらためて自分たちの風土を見つめ直して、その文化を耕していくことが求められていると言っていいでしょう。

             ー拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』より

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