蔵王供正行20日目 「縁の行者」
「縁の行者」
蔵王供正行20日目(5月20日)。晴れときどき曇り。
今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第39座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法 於本堂
9時、第40座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法 於本堂
11時、毎日新聞舞鶴支局より取材あり。
12時半、水行 於風呂場
13時、法楽護摩供修法 於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦 於本堂
参拝者1名。林南院の古くからの信者さんで、
今日はこの方のご家族全員のご祈祷の1日だった。
夕方、1時間ほど、境内を出て、散歩する。
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「縁の行者」
今までの自分が歩いてきた道を振り返ると、そこにはたくさんの人とのご縁があった。
そのご縁のお蔭でいまの自分があり、また多くの仕事に関わることが出来た。
修験三本山の合同や、吉野大峯の世界遺産登録、3つの特別展覧会、役行者霊場会発足、神仏霊場会や紀伊山地三霊場会議設立、吉野ー高野弘法大師の道開闢プロジェクト、修験道ルネッサンスなど、枚挙に暇なく、自分の身の丈を越えた事業に関わり、発願し、成し遂げられたのも、全ては人とのご縁であった。
500回を越える講演会やシンポへの出演も、5冊の著作をはじめ、たくさんの出版物への執筆や雑誌新聞テレビの取材も、すべてが人との縁であり、自分からテレビに出たいとか、講演会をしたいとか、売り込んでやったことはない。著作は5冊の内、3冊は自分で出そうとしたのですけど・・・(^_^;)
たくさんの人が私を導いて下さった賜物であり、私自身もそれらの出会いを、更に、多くの人へ繋げ、広げていかせていただくことになった。
まさに役行者ならぬ、「縁の行者」である。
今日、蔵王供千願祈祷修行の取材を、毎日新聞舞鶴支局の記者さんから受けたが、彼は私が呼びかけて行った大峯山上での修験三本山合同法要を、奈良支局の記者として、取材された方だった。そのときはお出会いをしていないが、深い縁を感じたのだった。
ともかくひとつひとつの縁をおろそかにせず、丁寧に、細やかに、誠意を持って生きて行くとがいちばん大事なのだと思った。
写真はもと山上本堂の根本行者と言われる
吉野山山本氏所蔵の役行者像。
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