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蔵王供正行34日目 「世界人類が平和でありますように・・・」

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「世界人類が平和でありますように・・・」

蔵王供正行34日目(6月3日)。雨のち曇り、夕方晴れ。

今日の一日。

5時に起床。
5時40分、第67座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂 

9時、第68座目蔵王権現供養法修法      於脳天堂
10時10分、本堂法楽・例時作法      於本堂

12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於本堂
14時、境内でピースポール建立式
14時半、法楽勤行            於脳天堂
    
参拝者18名。
毎月の月例祭・3日にしては大変多いお参りでした。

****************

「世界人類が平和でありますように・・・」

先月も書いたが、林南院は毎月3日が月例祭。今日3日も例月どおりに、本堂で護摩を修法する。毎日の蔵王供法楽護摩とかねての修法である。また、行中の3度目の荒野神供を界道くんにお願いした。

さて、今日は月例祭だけではなく、もうひとつの大きな行事があった。「ピースポール(世界人類が平和でありますように)」の建立式である。実はこの建立式は4月3日に行う予定だったが、急きょ、NHKEテレ「こころの時代」の取材が入り、ポールの建立だけ行い、式は今日に延期となっていたのである。

ピースポールは白光真宏会さんが全国、いや全世界に、世界の平和を願って建立してされている。吉野金峯山寺にも立っているし、多くの場所で見かけるので、ご存知の方も多いと思う。

何年か前から、その白光真宏会のサポーターのおばさんと仲良くなり、それが縁で、真宏会主催の「富士聖地平和の祈り」にも、その年の仏教界代表として、参加したことさえある。

今回はそのおばさんから、林南院の境内にピースポールを建てたいと打診があり、実現することとなった。

真宏会の開祖である五井昌久先生の法話。

ーー「肉体を鍛えるということも必要だけれども、心を鍛えることが一番大事です。ところが、どうやったら心を鍛えるのか、方法がわからないでしょう。

そこで想いというものを、すべて神さまの御心の中に、投げ入れなさい。

生きるも死ぬも、現われて来るすべては、神さまの御心でなされているんだから、自分の想いで何事も出来ないんだ。肉体の我は何事も為し得ない。だから想いを神さまの中に、投げ入れてしまいなさい。
 
ただ入れたんじゃ面白くないから、目的を持っていれなさい。

何の目的かというと、世界が全部平和になりますように、誰も彼もがみんな仲良く、みんな調和して、平和に生きていかれますように、世界人類が平和であることは、神さまの大御心だから、御心の中に自分が入っちゃうわけです。

自分の本心の中に入るわけです。そうすると想いが乱れません。

世界平和の祈りに決定(けつじょう)したら、想いは乱れません。そういうことを悟りというんです。だから一番やさしい悟りの方法、解脱の方法が、消えてゆく姿で世界平和の祈りだというんです。

いくら想いを叩いてみたって、体を叩いてみたって、それは一部の枝葉のことに過ぎない。全部投げ出すことが一番よい。役行者がいっているから、間違いない。役行者ほど、鍛えに鍛えた人はいないんだから。

その役行者が、『世界平和のような、大きな目的をもった中に、自分が入っていき、想いを常に入れていれば、知らないうちに全託になってしまうんだよ。それが一番やさしい解脱する方法なんだよ』と、教えてくれているのです・・・」ーー

当然ながら私はもちろん、白光真宏会の徒ではない。ただ、私達の教祖・役行者の生まれ変わりを自称されている五井さんの言葉には、少なからず心に響くモノがある。まあ、会そのものについて世間では賛否があるようだし、伝統的な立場からすると違和感を感じるところがあるのは承知している。

ただ、宗派宗旨を越えて、世界平和を声にしてる意義は大きいし、「ピースポール」の趣旨にも、私は共感を覚えている。

そこで、今日のお護摩では来山された真光会サポーターのみなさんとともに、林南院の信者もともに、「世界平和のお祈り」の一日として、蔵王供祈願と法楽護摩を行わせていただいた。

実際、今回の千願祈祷では、私自身、毎日、真っ先に「世界平和」を一願祈っているし、これまで寄せられた千願祈祷申し込み者の中で、「世界平和」を祈られた方は大変多くいて、全祈願の約1割ちかくが占められていた。今回の修行事態が、どこかでピースポールの建立と重なりを感じ、縁に導かれるままに今日の日を迎えたのだった。

写真は今日の護摩と、ピースポールの建立式、そして参拝者一同の記念写真です。

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