蔵王供正行37日目 「祈り・結界・天下泰平」
「祈り・結界・天下泰平」
蔵王供正行37日目(6月6日)。雨のち晴れ。
今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第73座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法 於本堂
9時10分、第74座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法 於本堂
11時、行見舞いに京都の親しい御茶屋さんご家族が来山。
有り難いお見舞いでした。
12時半、水行 於風呂場
13時、法楽護摩供修法 於脳天堂
14時、法楽勤行 於本堂
参拝者1名。名張から芳森さん来山。
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「祈り・結界・天下泰平」
いま、朝の蔵王供2座、午後の護摩供1座、それぞれの法楽勤行で、併せて9座にわたって、その都度、天下泰平・万民豊楽・国土安穏を祈っている。「今上陛下玉体安穏」も祈る。
実はなにも私だけではない。また東大寺や春日大社と言った大寺社だけではなく、日本国中のお寺と神社では、毎日毎日、こういう祈りが続けられている。そう、それは1000年も1400年も前から、である。
奈良・平安時代の国家仏教の頃はもちろん、こういう祈りに国費が使われ、寺や神社の建立自体が国家事業だった時代が長くあったが、いまは、こういった鎮護国家の祈りに対して、なんら、国や自治体から注目されることがない。せいぜい、文化財価値のある重要文化財や国宝への、補助金程度の支出しくらいであろう。
政教分離という、戦後日本が戦勝国から突きつけられた進駐政策を、未だ金科玉条の如く守って、寺社に直接関わることさえ、なにかというとタブーとしている。一部の社会主義国を除いてはどの国もやっていないこの愚劣な政策によってである。
まあ、それはいいとしよう。ただ、こういった祈りがこの国の、目に見えぬ大きな結界を私は作ってきたと思っている。間違いない。
園遊会などに、売国奴の有名人や真っ赤かな政治家が呼ばれている映像を見るたびに、こういう誰にお金を出してもらわなくても、誰から感謝されることもなくても、ただひたすら、国や万民の幸いを毎日毎日祈っている宗教者たちを、ちょっとずつでも呼んで、お礼のひとつも言ってもらいたいものだと思うモノである。ま、園遊会がなんぼのもんや!というのはありますが。
・・・今日はちょっとぼやいてみました。常々思っていることなので(^_^;)。でも、報われなくても、私達は祈り続けます。
写真は今日の護摩。今日の護摩の火も痛かったです。
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