« 「親友との夏」 | トップページ | 「カツヤマサヒコvs田中利典」 »

「現代人にこそ勧めたい修験道」

417baovhcll__sx308_bo1204203200_

「現代人にこそ勧めたい修験道」
 ~田中利典著述集271206

私がこの本を書いたのは、歴史的な断絶によって、一般的にはあまり知られなくなってしまった山伏のことや修験道について、より多くの方にご理解いただきたいという思いがあってのことです。古来の山岳信仰から続く宗教としてのあり方はさることながら、一山伏として、修験道が一般の方たちの現代の暮らしの中で、もっともっと可能性があると感じていて、それを知っていただきたいからです。

私自身、いろいろな山へ行く機会もありますが、あまりポピュラーでない山を登っても、踏みならされた細い山道はもとより、ちょっとした祠や石仏が置いてあったりして「日本の山は、本当にどこに行っても人が入っているのだなあ」と感心します。近年は、「山ガール、山ボーイ」という言葉も流行りましたが、中高年層を中心に年代層を広げながら、日本の登山人口は増加の一途をたどっているそうです。日本人にとって、それほど「山」は愛すべきところなのです。

「遊山」という日本語がありますが、登山ブームの主流も、山に親しむレジャー登山です。もちろん健康志向もあるでしょうが、ふだん電化製品に囲まれ、あらゆる便利さを享受している現代生活の中でバランスをとろうという、生物としてのひとつの本能的な欲求の表れだと私は感じます。

修験道は、山を歩くという身体的な行為による修行です。そこは、たんなるハイキングや登山とはちがいます。

しかし、山を歩いての修行ですから、とくべつ難しいことはありません。ある意味、ハイキングの延長上に、あるいは吉野観光を入口に、ちょっと気合いを入れて実践できるチャンスはあるのです。

「え、修験道や山伏に興味はあるけど、でもしょせんは宗教や修行の世界で、会社勤めの一般人などには無理でしょう?」と、思われるかもしれませんね。しかし、もともと修験道は一般人のための宗教で、実践している側にしても在家・出家は問いません。実際、「年に一度だけは!」と、一週間ぐらい会社を休んで山修行に参加される会社員の方もたくさんいらっしゃいます。海外旅行に行くときなどは一週間くらいは休みを取るのがふつうですから、それを考えると、それほどハードルは高くありません。そこまで休めない方でも、私どもが行っている一泊や二泊の体験コースや、週末だけのプチ断食コースなどなら、より参加しやすいでしょう。

山で修行をすると、とうぜんですが身体をうんと動かします。やはりいま流行りの、坐禅や冥想のように心を洗うようなことが、修験道の場合は、身体を使ってできるのです。これは、現代人にとって、とても必要なことだと思います。

 ー拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』(2014,5刊)より
http://www.amazon.co.jp/%E4%BD%93%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%BF%83%E3%82%92%E3%81%8A%E3%81%95%E3%82%81%E3%82%8B-%E4%BF%AE%E9%A8%93%E9%81%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E5%88%A9%E5%85%B8/dp/4087207382/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1400665951&sr=8-1&keywords=%E4%BF%AE%E9%A8%93%E9%81%93%E5%85%A5%E9%96%80

↑ よろしければお求めください!

**************

本ってなかなか売れませんねえ。もう少し売れるかなあと思いましたが、まだ重版がかかりませんし、苦戦しています。結構、知人の間の評価は高いのですが・・・。

まだの方は是非買って下さい!!

*写真は本の表紙です。

« 「親友との夏」 | トップページ | 「カツヤマサヒコvs田中利典」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

読みたくなりました。ポチッ。

http://www.amazon.co.jp/%E4%BD%93%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%BF%83%E3%82%92%E3%81%8A%E3%81%95%E3%82%81%E3%82%8B-%E4%BF%AE%E9%A8%93%E9%81%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E5%88%A9%E5%85%B8/dp/4087207382/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1449415232&sr=8-1&keywords=%E4%BF%AE%E9%A8%93%E9%81%93%E5%85%A5%E9%96%80

ゆっくりですが、今、読んでいます(^^)
山伏さんや、役行者さんのこともわかりやすくて、とても面白いです。
吉野山に参拝したくなります(^^)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「親友との夏」 | トップページ | 「カツヤマサヒコvs田中利典」 »

本・著作

最近のトラックバック

Twitter

  • Follow me
  • Twitter
    TwitterPowered by 119
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ