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「奥駈修行で即今只今を実感」

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「奥駈修行で即今只今を実感」
 ~田中利典プチ著述集271208

大峯峰中は平坦な道はほとんどありません。一歩を踏みちがえれば、滑落するような危険な場所が多く、奥駈はまさに命がけの修行です。

山伏は山中に寝起きしながら、大自然たるご本尊に抱かれて、「即今只今」を修行するのです。

「即今只今」とは、難しいことではありません。私たちは、実のところこの瞬間にしか生きていないのです。過去も未来もありません。まさにこの瞬間、そしてここ。その自分のありようを身体を通してつかんでいくのです。命がけで行じるからこそ生まれる実感なのです。

大峯山では、役行者による蔵王権現感得の聖地・山上ヶ岳(山上本堂)へ登拝修行する「山上参り」と呼ばれる修行と、吉野から熊野まで(あるいは熊野から吉野まで)の大峯山脈を修行する「大峯奥駈修行」が有名です。

この大峯の奥駈道は幸いにして、今もなお神仏まします大峯曼荼羅としての独特の風格を失ってはいません。その環境と荘厳を大切にすることは、修験道の伝統を守ることでもあります。

古来、山自体が曼荼羅として尊崇されてきた霊山に入り、山の霊気を全身に浴びて、大自然の中に心を遊ばせる。それは、身心ともに疲弊している現代の人々にとっても実に大切なことだと思います。

大峯山は、吉野川柳の渡しから熊野の音無川(本宮大社の畔)に至る連なった山脈の総称です。その峯中には、七十五の行所(礼拝所・修行場)があります。

その行所は役行者以来、「靡」と呼ばれた聖なる場所であり、修験者はここにおいて祈りを捧げながら修行をしていくのです。約九十キロの大峯山脈の稜線を駆ける道です。

第一番目の吉野川「柳の渡し」から始まり、第七十五番目の「熊野音無川」で結願となります(熊野から入る順峰では番号は逆になります)。

峰中には山上ヶ岳、大普賢岳、行者還岳、弥山、八経ヶ岳、仏生岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳、大日岳、行仙岳、笠捨山、玉置山など一〇〇〇メートルから一九〇〇メートルまでの高い峰が連なり、仏の名を冠した山岳の曼荼羅世界を作り上げています。

諸仏諸菩薩のまします御山としての神々しい雰囲気につつまれ、高く低く連なるさまは、まさに曼荼羅界(浄土)です。この山脈は吉野熊野国立公園の中枢部にあたり、縦走では山岳美、岩石美、森林美の粋をパノラマのように見せてくれます。

 ー拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』(2014,5刊)より
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*写真は大峯奥駈修行の峯中の山容。雲が美しい・・。

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コメント

素敵です。
お写真も、本当にきれいです。
ありがとうございます。

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