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「山伏のファッション②」 ~田中利典著述集280327

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「山伏のファッション②」 ~田中利典著述集280327

昨日の続きです。

法螺(ほら)
法螺貝を加工してつくられたホルンのような吹奏楽器。山伏独特の装備といえるでしょう。上手な山伏が吹くと、ブオー・ブオーと、びっくりするぐらい大きな音が出ます。ご本尊の法楽や、いろいろな行事の合図のときに吹くほか、山で修行中に山伏同士の合図や獣よけにも使います。

螺緒(かいのお)
険しい道を上るときなどに、いまで言うザイルや命綱のように使いました。法螺もかつてはこの螺緒に結び付けられていましたが、山の中で動き回るうちに抜け落ちてしまう危険性があるため、今では法螺は別の網に入れるようになりました。金剛界の大日如来を表すバンという梵字のかたちに似せて編みあげてあります。

護摩を焚くときに邪悪なものの侵入を防ぐため檀線を四方に張り巡らせるのですが、螺緒は檀線同様、邪悪なものから身を守るものという意味合いもあります。

最多角念珠(いらたかねんじゅ)
山伏が持つ、独特の数珠。一般的な数珠のように丸くなく、角がそろばん玉のようにとがっています。数珠玉の数は一〇八個。これを子珠・主珠といいます。そのほかに大きな母珠(親玉)が一個。子珠よりやや小さい、仏や四天王など聖なる存在を表す四天珠が四個。さらに衆生をあらわす緒留(おとめ)などが付いています。珠の中を通る緒は、不動明王の羂索(けんさく)ーロープをあらわしています。

檜扇(ひおうぎ・ひせん)
その名のとおり、檜で作られた扇。開くと三角形になる形は、不動明王の火炎をかたどっています。主に、護摩を焚くときに風を送るためにあおぎ立てるものとして使われます。

引敷(ひっしき・ひきしき)
獣の皮で作られた、坐るときにお尻にあてるものです。鹿皮が一般的ですが、さまざまな皮が使用されます。ヒモがついていて、腰の後ろ側に巻きつけて装着します。

山伏は山の中で修行するため、坐る場所もなかなかないことがありますが、引敷があれば、濡れた場所や岩の上、木の根の上でも坐れるという、便利な装備です。

・・・山伏の正装を衣から袈裟まで一式そろえると、だいたい20万円~30万円ぐらいかかります。ただし、修験道の正式な衣装は資格がないと着用できません。最初は、一般の人にも許されている山袴や山襦袢、手甲、引敷、地下足袋くらいの装備で充分です。購入は、修験道専門のお店で相談されるのがよいでしょう。

ー拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門 (集英社新書)』(2014,5刊)より

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*写真は修験の秘法「火渡り式」を行ずる山伏。

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