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「修験道とは神仏混交の宗教」

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「修験道とは神仏混交の宗教」
  ・・・田中利典著述集280729

修験道は神仏混合の多神教的宗教です。神と仏を分け隔てなく尊ぶのが修験道です。今から約1400年前、仏教が正式に日本に伝わってきました。ご存知のように最初、仏教を受け入れる崇仏派の蘇我氏と、それまで神様を大事にしていた廃仏派の物部氏との争いがありましたが、それ以後1300年間、神様と仏様は仲良くしてきました。実は、仏教が入ってきたときから、日本人は神様と仏様を分けていなかったのです。

最初、日本人は仏教の仏様を新しい国からやってきた新しい神様として扱いました。日本書紀には「蕃神(あたらしくにの神」と書かれていますが、仏さまを、新しい神さまとして扱っているのです。仏教の仏様と神様は本当はまったく違うものですが、日本人にとっては神様も仏様も同じ、もともとあった神様と余所から来た新しい神様ということで、分けずに考え、仲良くしてきたのです。

仏教は、もともとこの国にあった神信仰と最初から融合しています。その証拠に、飛鳥時代に作られる仏像の多くが楠(くすのき)なのです。楠は霊木信仰です。韓国も中国もそういう事例はないのです。仏教は入ってきたときから、もともとこの地にあった神信仰と融合していたのです。

また当時は神道には神道という概念すらあったかどうかわからないのです。仏教の教義に触発されて、神道という概念ができるのです。更に神道では仏教の影響を受けて、御神像までできてしまうのです。

このように当初から、神様と仏様は融合して伝わってきているのです。修験道というのは、その神様と仏様を分け隔てなく尊んできたのです。八百万の神も八万四千の法門から生ずる仏も分け隔てなく尊んできたのが修験です。ついには、神様と仏様を融合させて、その時代、その土地に合わせて神の姿になった尊像を生み出します。これを権現といいます。蔵王権現はまさにその権現を代表する権現の元なのです。

神様と仏様を融合させた信仰を生んだのが修験道です。簡単にいうと、いわば仏教を父に、神道を母に、仲のよかった夫婦の子どものような存在が修験道といっていいでしょう。

ー「平成26年11月/祈りと救いの学会」基調講演より転載

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