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「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(上)ー田中利典著述集290530

「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(上)ー田中利典著述集290530

過去に掲載した記述したものの中から、折に触れて本稿に転記しています。

今回はいま話題の、新作「光」が公開中のあの河瀬直美監督が、6年前の9月、蔵王堂で開催された「ア・センスオブホーム・フィルムズ」の世界初上映会での挨拶から。世界の方が注目した、東日本大震災半年後の、世界に対して日本が発信した大きなメッセージの映画でした。

...

先日、「りてんさんの知人友人探訪」
      ↓
https://www.youtube.com/watch?v=76HCaXqAk1s&feature=youtu.be

にゲスト出演していただいたとき、河瀬さんがお話しになった、上映会突然に私の挨拶文をみて、「りてんさん、読んじゃダメ!」といわれて、あわてて私は丸暗記して、みなさんの前でお話をしたというあの原稿です。

長いので、今日と明日にわけて掲載します・・・。つまりこんな長い原稿をいきなり丸暗記させられたのでした(^^;)

**************

■「ア・センスオブホーム・フィルムズ」金峯山寺奉納上映会挨拶(上)

今宵はようこそ「ア・センスオブホーム・フィルムズ」金峯山寺奉納上映会にご上山いただきました。上映会を前に、ひとこと、ご挨拶申し上げます。

今、日本は大変なことになっています。あの東日本大震災の想像を絶する大災害から半年。そして西日本一帯を襲った先日の豪雨。奈良県南部や熊野地域はいまだ多くの方々が危険にさらされています。

半年前、連日映し出された大津波の映像と福島原発の惨状、そして数日前の集中豪雨のありさまを前に、私たちは立ち尽くすしかありませんでした。かけがえのない、私たちの美しい日本の国土が、今まさに大きな危機に瀕している、そんな気がしてなりません。

ここ蔵王堂はご開祖役行者開闢以来、千三百年にわたって祈りが続けられてきた修験道の根本道場です。蔵王堂に祀られる蔵王権現は、国家の災難を封じ、人々の生活を守る霊顕第一のご本尊で、その左足は、大地の振動を押さえ、地下の悪魔を打ち破る力を表しておられます。その権現様に、私たちは大震災の翌日から、梵鐘を打ち鳴らし、被災者の平安と亡くなった方への鎮魂の祈りを捧げるとともに、日本全体が不安におののく心の恐れを取り除くため、毎日毎日地震の起きた時刻・午後二時四十六分の祈りを続けています。今、このときに蔵王権現さまに祈らなくて、いつ祈るのかという思いからであります。

今日九月十一日は東日本大震災からちょうど半年を迎えるだけではなく、あの忌まわしい「9.11アメリカ同時多発テロ」からも10年の節目を迎えました。大きな意味を持つ今日この日、千年の祈りの場であるここ蔵王堂に於いて、私たちにとっての家族とは、故郷とは、祖国とは何かをテーマとする「ア・センスオブ・ホーム」の世界最初の上映会が奉納されようとしています。

地震津波の自然大災害や、原発事故のような人災、テロや戦火による被災によって、その都度、世界中で、人間にとってかけがえのないはずの生活や故郷や国が失われてきました。その、立ち尽くすしかないような現実を前に、私は蔵王権現さまへの祈りを持つしかありませんでした。それは私たちを育んできた大地や歴史・風土、祖国への感謝と、災いの消滅を願う祈りでした。

ー2011.9.11「ア・センスオブホーム・フィルムズ」上映会 於金峯山寺

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河瀬監督と知り合って、いろいろご一緒する機会がありましたが、「知人友人探訪」でもお話ししていたように、この上映会は強烈な印象です。彼女はほんまにすごいなあと思います。第一、ハレ女であることはまちがいない。

あの日、雨ならどうにもならんかったわけですが、ほんまにええ天気で、なんとも言えない霊気が会場全体をつつみ、あの世界の巨匠ビクトルエリセさんが最高に感動した、素晴らしい上映会になりましたからね。

それだけに、あの会場での挨拶は私にとって一世一代のものでしたが、それを「読むな!」といわれて、必死で覚えたのは一生忘れません。

あす、その後半部分を転記しますね。ってくらい長い挨拶だったのです。

*写真はそのときの上映会遠景。

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