「佐藤愛子著/私の遺言・・・」
「佐藤愛子著/私の遺言・・・」
佐藤愛子さんの『私の遺言』(新潮社/2002年10月刊)、本著の64頁に、先に逝去された北海道のくま先生=山口順昭大和尚のことが、実名で紹介されています。
すでに書きましたが、私は先生のご自坊新冠の馬頭観音寺に半年ほど寄宿していました。そのとき2度ほど、佐藤愛子さんの別荘に先生と共にお邪魔したことがあり、先生と佐藤さんとの交情を目の当たりにしました。文章の中に、その交情のほどを垣間見る気がします。
狐憑きのお祓いの話が載っています。「ヨシのキツネ」という短編小説になっていますが、そんなような場面は、新冠での半年の間で、私も何度が経験しましたし、その後の私の大きな力になりました。祈祷師/里山伏はそういうことを経て、一人前にしていただくわけですから…。
まあ、私はあまり得意な分野の活動ではありませんので、あらかじめ、そこのところは、お断りしておきます。くま先生とは違って、なにぶんともへなちょこ山伏ですからねえ。
アイヌのひとたちのことも含めて、北海道はまだまだ前近代的な精霊とか、動物霊や魔物との垣根が低くて、そういう世界が広がっていました。いわゆる霊媒体質ともいえる佐藤さんの本、面白いですね。
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