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「次は自殺予防学会・・・」

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9月2日の奈良県立図書情報館での妖怪マーケット講座「天狗と山伏」ではかなり苦労した。10年以上前に行った、JAXA(宇宙航空研究開発機構)での「宇宙飛行士と山伏」の講演以上に苦労したのであった。まあ、JAXA同様に思いの外、講演内容は好評を博して安堵したが、ともかく、なんでも安請け合いをしてはいけないとあらためて反省をしている。

が、なんと、今月はもうひとつ難儀な講演を受けてしまったいる。

第42回日本自殺予防学会( http://www.congre.co.jp/jasp2018/)での特別講演である。

「天狗と山伏」はいろいろ調べるのに苦労をしたが(天狗のことを何も知らないのに講演依頼を受けた罰であるが‥)、けっこう井上円了さんとか柳田國雄さんの妖怪学を紐解いたりして、なかなか面白かったし、学びも多かった。

ただ今度の講演はその手の興味本位というような内容ではなく、極めて学術的でかつ自殺防止という極めてシビアな問題である。もう準備をしないといけないが、ちょっとテーマが身に余っていて、我が身のうかつさに後悔をしているような今日この頃である。

表題は「生と死…修験道に学ぶ」という、まあ、せっつかれるまま、ともかく思いつきのテーマを書いて出した。で、その後事務局から、講演を趣旨を800字程度で事前に教えてほしいと言われて、これも考えなく、思いつくままに書いて出した。以下である。

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「私は19歳の時と、その19年後の38歳の時の2度、親友を亡くしました。一人は大学時代に知り合った友で、知り合って1年足らずの頃、自殺しました。二人目は中学時代からの親友で、突然の事故死でした。

私が生まれた時にはすでに祖父も祖母も亡くなっていたし、親しくしている親戚もなかったので、身近な人の死を目の辺りにしたのは親友の死が初めてでした。
「死」は「生」の裏返しであるとは世間でよく言われる言葉ですが、私にとって二人の突然の死を考えることは、その後の私自身の生と向き合うことでもありました。また私が自分の生と向き合うことで二人の友人の死がいまなお、私の中で生き続けているともいえます。

さて、私が属する修験道という宗教は、日本古来の山岳信仰に、神道や外来の仏教、道教、陰陽道などが習合して成立した我が国固有の民俗宗教でありますが、ひたすら実践主義を貫き、千年以上にわたり、大自然や山中での実践修行を重んじてきました。修験とは「実修実験」「修行得験」という意味でもあります。山に伏し、野に伏して修行する山伏の宗教で、その山の修行で「験力」(超自然的な神仏の力)を得たものを修験者というのです。

修験の教えはたくさんあります。そのひとつ、山での修行の心得として、「擬死再生」=一度死んで生まれ変わるという教えがあります。山での難行苦行の果てに、死を疑似体験し、そして神仏に浄化されて、ふたたび生まれ変わって山から出てくるといえばわかりやすいでしょうか。実際に山中では死ぬほどの苦しい体験もしますし、また儀礼的として「胎くぐり」であるとか、捨身修行の行場も用意されています。

5歳のとき、山伏であった父に初めて山の修行に導かれ、それからかれこれ60年近く修験道の教えに触れてきた人間として、修験道を学んできた立場から、「生と死」について考えてみたいと思います」

***********

連日の台風災害や北海道の胆振地震など、被災された映像を見ながら、心を痛めていて、なんとなく自分のふがいなさにめげているが、講演まで2週間となり、そろそろ準備もタイムリミットに近づいた。やっぱり安請け合いは大けがの元という感じで、立ち尽くしている。どうなることやら・・・。ほんまにアホやなあ。

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