「ダライ・ラマ法王さまに謁見・・・」
「ダライ・ラマ法王さまに謁見・・・」
もう30数年まえに、ブッダガヤでのインド大仏落慶法要でお見かけしたのがダライ・ラマ法王さまとの出合いだった。その後、11年前に、皇學館大学で開かれた「伊勢国際フォーラム」の立ち上げで、ご一緒して、そのときは親しく謁見をしていただいた(あのフォーラム、なぜか私も発起人の一員となっていたけど、なんでだろう・・・)。
全日本仏教青年会協賛で開催した法王さまの東大寺法話会でもご一緒したが、今回は久しぶりに法王さま自室にお招きを受けて、謁見をさせていただいた。もちろん、今回は「法王 平安・平和への祈りin福岡」の主催団体であるスーパーサンガの一員として、当会代表の吉田正裕大聖寺座主や前代表の林先生など、仲間10名ほどと一緒にお部屋に入れて戴いたのである。
昨年体調を崩されたと聞いていたが、思いの外、お元気な様子に安心した。
謁見では、「日本のお坊さんはもっと仏教と勉強しなさい」と繰り返し、おっしゃっていた。なぜか、法王のお話の視線がちょうど斜め前に座った私に向けられ、まるで私に対して叱っておられるようで、恐れ多くて、何度も視線を外したが、外しても外して、何度も視線が送られてきて、「なぜ、私の不勉強、私の不徳をしってはんのやろ?」と、「参りました!」と思った次第・・・。もちろん私にだけおっしゃったわけではないけれど、このときの法王の視線は生涯忘れられないだろう。
9時半から博多市内の東長寺本堂で行われた、諸災害物故者慰霊合同法要ではスーパーサンガを代表して役員の皆さんとともに内陣で出仕させていただき、引き続き行われた法王の法話会にも随喜させていただいた。
実は朝の接見のときにも、なにか質問は?と法王事務局から言われ、今回も法話会のあと、聴講者に質問が投げかけられた。私は、「私だったらなにをお聞きするのだろうか」と自問自答していた。そしてふと思いついたことがあった。でも、これって政治的にも少々微妙な問題だし、法王様にも迷惑がかかるかもしれないなあと想いながら、でも、これってみんな聞きたい質問じゃないかなあと思っていた。
とはいえ、たくさんの聴衆の中で、手を挙げてまでお聞きするようなことでもないと思い直し長い法話会を過ごしていたが、私の隣に座っていたSSの大西龍心さんが突然マイクをもって、質問をされたのである。「え、これって次はおまえが聞けよ」って言われているようなものだと、勝手に解釈した。それで質問を終えた大西さんからマイクを受け取り、思い切って質問をさせていただくことになった。
「法王さまは今生をこの地球に生まれて良かったとお思いですか?そして次も、喜んでこの地球・娑婆世界に帰って来ていただけますか?・・・」という、不躾で、とてもまっすぐな質問であった。
法王さまは「私は普段から、この世で解脱出来ない衆生がいるかぎり、衆生済度のために六道を輪廻する…という、ナーガルジュナの『宝行王正論』に出る祈願文をお唱えしている 」とのお答えであった(中継映像はなぜかもうネット上から消滅していますが(^_^;))。質問へのお答えをいただいたような、通訳がちゃんと伝えていないのかなと思えるような、そんなお答えであったが、まあ、それはそれでそういうものだとは想いながら、今回の御縁に深く感謝をしていたのであった。
「私は来世もこの娑婆世界に生まれ、衆生済度をします!」という法王さまのお言葉を聞きたかったのは私一人ではないだろうけど・・・。
以下、昨日の新聞記事です。
https://this.kiji.is/438162425036997729
なぜか法王様の右手の先に、私が写っています・・・恐れ多いことです(^_^;)
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