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「疫病退散!…ちょっと嘘を書きました」

「疫病退散!…ちょっと嘘を書きました」

数日前に寄稿した私の拙文が、地元の「あやべ市民新聞」に昨日、掲載されました。添付の記事です。で、その中でちょっと嘘を書きました。

「疫病退散」のお祈りは嘘ではありません。東大寺さまを中心にその祈りは私の本山の金峯山寺をはじめ、高野山金剛峯寺など、大きく輪が広がっています。必ず大きな祈りが、コロナウイルス感染拡大の終息に繋がると信じてやみません。

ただ、筆の勢いで、正午のお祈りの発起人である東大寺別当の狭川普文別当猊下のことを「盟友」と書いたことです。狭川猊下は大学の先輩で親しくさせていただいていますが、先輩が私のことを盟友だと思っておられるかどうかは、私の一方的な思いであることをお詫びしておきます。

どうやらこの新型ウイルスとの戦いは、どこかで、過去のインフルエンザ同様に、人とウイルスが共存出来るようなところまでいかなければ答えが出ないという、長い戦いの様相です。そのためにも人と人とが助け合い、慈しみ合い、そしてある意味、今までのような我欲の増大のみを目指すような現代社会の生き方自体を考え直す必要があるのではと思っております。私たちのお祈りにはそういう意味も込められています。

修験僧の私にはお祈りするしか、出来ることがありませんが、そこは書いている如くこれからも続けていきたいと思っています。少々、筆が滑った言い訳とお詫びでした。

 

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『みんなに知ってほしい 日本のものすごい10人の住職』発売!

『日本のものすごい10人の住職』

歳とってやっちゃいけないことは「説教」と「昔話」と「自慢話」(高田純次の自戒)・・・というそうです。その3つの内の2つにドンピシャに当てはまる本が出ました。
だから小さな声で告知をしておきます。

4月20日に興山舎から『日本のものすごい10人の住職』(定価2200円)という新刊書が発売されました。表題がものすごいです。

興山舎さんというのは「月刊住職」の発売元。その月刊誌で過去にルポタージュされた10人の住職の中のひとりとして「吉野の修験で頑張った僧侶」というテーマで、私のことが紛れ込んで紹介されています。

『日本のものすごい10人の住職』
 ↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4908027862/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84%EF%BC%91%EF%BC%90%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BD%8F%E8%81%B7&qid=1587409194&sr=8-1

コロナ過で大変な世相の中、ちょっとこの手の書籍の発売には不向きな時期かもしれませんが、記者の上野ちひろさんがわざわざ綾部まで取材に来てくれて立派なルポを書いてくださいました。ちょうど金峯山寺の役職を離れた5年前の取材です。少し現況も加筆されています。たいへん褒めて書いて頂いているので恥ずかしいほどですが・・・。

まさに歳とってやっちゃいけないという「昔話」と「自慢話」満載になっています。そこを先に告白をしておきます。

でも、ほかの9人のご住職のお話はとても励みになります。よろしければ、自粛生活のお伴に是非!

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「ミロクの時代」

「ミロクの時代」

コロナウィルス騒ぎは終息の様子をみせない。緊急事態地域が全国に広がるのはそう遅くないだろう。いろいろ後手後手に回った感は否めないにしても、そういう時期やサイクルに入ってしまったと思う方がよいように感じている。

「コロナ=567=ミロクで、世界は急激に変化する」と大本教の出口王仁三郎は説いたらしい。

「一旦たたかい治まりても、後の悶着は中々治まらんぞよ。神が表に現はれて、神と学との力競べを致すぞよ。学の世はモウ住みたぞよ。神には勝てんぞよ」(出口王仁三郎:大本神諭)

私は闇雲に不安を煽るつもりなど毛頭無い。ただ、東日本大震災のとき、福島原発の惨事をみて、「もう無かったことには出来ない」と感じた。しかし、被災地や原発地域周辺を除くと、半年もせずに、世の中はまるで無かったかのような雰囲気になり、「復興五輪」などという言葉さえ、今年のお正月辺りまで世を席巻していた。ようは東北地方以外はなかったことになったのであった。

コロナは違う。いよいよ無かったことには誰もが出来ない事態を迎えている。

私は2月1日から「疫病退散」のお祈りを始めたが、これから祈らなければならないのは単なる「疫病退散」ではなく、来たるべきコロナ以後の「世界の安寧と平和」なのかもしれない。いま、与えられている命を精一杯生きて、そして未来の人類にこの美しき地球を委ねることが出来るように・・・。

ともかく、あたふたせず、精一杯、生き抜かなければならないと思っている。物質の豊かさより心の豊かさを優先する時代。人の世の我欲より、神仏の心を受け取る時代・・・ミロクの時代とはそういう覚悟をする時代なのだ。

 

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*写真は金剛蔵王大権現様。釈迦・観音・弥勒が三世一体で権化された姿である。

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