「苦笑い??・・・ナミヤ雑貨店の奇蹟」

「苦笑い??・・・ナミヤ雑貨店の奇蹟」
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歳は取りたくないものである、とつくづく思う出来事があった。
 
昨日、またまたロッド-ショーに行った。老人割引が1100円ということ(ほんとはシニア割引ですけど・・・)を知ってから、よく映画館には足を運ぶようになった。
 
映画のロードショーは予告編やコマーシャルをみて、見に行かなくちゃって思っているうちに、気をつけないとあっという間に終わってしまう。未だにやっている「君の名は」とか、ちょーロングランの人気映画もないではないが、だいたい半月か、せいぜい4週間ほどで終わってしまうので、十分気をつけていないとみのがしてしまうのである。
 
と、おもって、この間から「DESTINY 鎌倉ものがたり」はぜったい見に行こうと思っていて、なぜだか知らないが、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」という映画と勘違いして、昨日、見に行った。映画館に入ってまだ気づいていなくて、座ってみていたら、予告編で 「DESTINY 鎌倉ものがたり」がかかり、12月ロードショーと告知されていて、びっくりした次第。「えー、いまから見る映画ってなになん?」と隣に座った娘に聞くと、「だからお父さんの言うてるのはまだやってへんていうたやん」と大笑いをされてしまった。
 
で、見たのは「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。堺雅人も高畑充希も出てこない、東野圭吾の同名ベストセラー小説の映画だった。
 
まあまあ、面白かったが、知っていたら行かなかったかもしれないなあ。お涙頂戴の映画ってことだったが、苦笑いするしかなかった映画鑑賞だった。
 
歳を重ねると、思い込みというのが強くなって、違うといわれても、検証能力の衰えが頑固さを強靱にして、このようなおばかな話を次々と生むのだろうなあ・・・。

「NHKEテレ:こころの時代/山に祈る花に祈る」

「NHKEテレ:こころの時代/山に祈る花に祈る」

9日(日)放送の、鶴林寺・吉田実盛師出演のNHKEテレ「こころの時代/死を見つめて今を生きよ!」は素晴らしい内容でした。今度の土曜日16日午後1時から、同じくEテレで、再放送されます。是非、録画をお薦めします。「往生要集」を通じて、臨終往生の心得を学びました。吉田さんのお話を通じて、源信和尚のお心を頂けて、よかったです。

自慢っぽくなりますが、実はこの「こころの時代」、ご存じの方もあるように、平成27年4月26日に放送の「第673回こころの時代/山に祈る花に祈る」には私も主演させていただきました。もう2年前になります。吉田さんの回をみて、思い出して、久しぶりに、自分の番組を見直しました。内容的には、吉田さんにはちょい負けでしたが、まあまあ、面白いと思いました。

...

ありがたいことに、この「こころの時代」の放送内容を文字に起こして、アップしていただいております。YouTubeにはアップできないので、文字で紹介します。。
 ↓
http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-673.htm

1時間分の放送内容ですから、けっこうな量です。ご覧になっていない方、よろしければ、ご一読ください。なかなか再放送もないようですので・・・。

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*写真は放送の画面から転載しました。

映画「かぞくわり」

映画「かぞくわり」

一昨年から深く関わらせて頂いている塩崎祥平監督作品映画「かぞくわり」。折口信夫の「死者の書」をベースに家族分裂の問題を隠れテーマして、コミカルに現代社会と千年のロマンを描いた映画です。その映画を制作ための組合(かぞくわりLLP)の発足に際して友人から協力を依頼されて、組合員の一人として参加しました。また塩崎監督とも親しくなり、脚本のアドバイスなどもさせていただいて、そんな御縁から先日は、ストーリーの中で人形師という、けっこう重要なお役も承り、銀幕デビューを果たしました。

ま、以前からよくお話をしているように30年前に、金峯山寺でロケが行われた「フーテンの寅さんシリーズ第39作・寅次郎物語」には、参拝者を引率する僧侶役と、寅さんとヒロインの秋吉久美子さんの二人がすれ違う山伏役の2役でデビューは飾っていますが、いわば通行人に毛が生えた程度でした。それに比べると、今回はきちんとしたセリフもいただき、監督から演技指導も受けての出演でした。

シロウトだからと出演は無理と固辞したのですが、説得され、では、出る以上はやはりちゃんとしたいと思い、わずか3つのセリフを200回くらい、車の運転中に繰り返し繰り返し練習しました。それなりに意気込んで、本番に臨んだのでした。でもが、まあみごとに沈没です。ただ、撮影の時間も押していて、「もう一回やらせてください!」ってどうにも言えずに、私の相手役の準ヒロインの木村彩音ちゃんの目を、ただただ見つめるだけの情けない始末でした・・・。凹んでいます。

監督からは大丈夫大丈夫、と励まして頂きましたが、正直、映画の完成を見るのが怖いですねえ。

その彩音ちゃんと絡む場面のうち、一つではあの川本喜八郎さん作の人形を使うシーンがあります。川本さんの人映画「死者の書」で実際につかわれたという、大津皇子と中将姫の2体を、人形師の私が彩音ちゃんに紹介するというたいへん大切なシーンです。ところがもうセリフでいっぱいいっぱいな私は、演出の関係で急にこんな大切なお人形をさわらないといけないという事態になり、セリフどころではなくなったのでした。

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今月末にはクランクアップの予定で、公開は来年になりますが、是非、みなさん、劇場で見てください。

主な出演者は以下・・・

主演 ヒロイン=陽月華(ひづきはな)さん 元宝塚トップスター
*私がアドバイスをしたヒロイン像と大変イメージが重なるキャストです。ちなみに塩崎監督には東京まできていただいて、私のイメージしたヒロイン像の女性と出会って頂きました。塙さんといいますが、陽月さんは雰囲気が似ています。嬉しかったです。
ヒロインの父=小日向文世さん
   ヒロインの母=竹下景子さん
     〃 の妹=佃井皆美さん
     〃 の妹の娘=木下彩音さん
*第40回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得した美少女です。私が唯一絡んだのが彼女です。

そのほか、竹下景子さんの息子など、出演陣もしっかりした映画となっています。そういう言う意味では、私の出演が、みなさんの足を引っ張ることになってしまったらと、かなり、心配ですけど。

映画「かぞくわり」の内容については以下参照
  ↓
http://kazokuwari-llp.com/?page_id=11

*写真は川本喜八郎さんのお人形を管理しておられる(有)川本プロダクション代表取り締役福迫福義さんの許可を得て、撮影現場に置かれたお人形をアップしました。
劇中のこのお人形にも注目です。・・・ちょっと傾いた写真でごめんなさい。

「忍びの国」

「忍びの国」

27年に吉野を下山して以来、少し時間的に余裕があるので、最近は月に1-2回は封切り上映映画を見に行っている。

ところが5月からの肺炎罹患で、安静生活が続き、思うように映画館巡りが出来なかった。それでも5月6月で、「ワールドスピード」と「無限の住人」は見た。「美女と野獣」も見たかな。

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昨日は、脊椎の病院に行った帰り、ちょっと凹む気持ちもあって、映画館に足が向いた。見たのは「忍びの国」。嵐の大野クンが主役の忍者戦国映画である。

で、評価は4点、かな。同じジャニーズ映画の、キムタク主演「無限の住人」がゲロくて、期待ハズレだった(評価は3点)のに比べると、なかなか面白かったと言える。大野クンの良さも感じた映画だった。

「無限の住人」が唯一勝っていたのは、ヒロイン。杉咲花ちゃんのかわいらしさに比べて、石原さとみはイマイチだったねえ。惜しい。談春さんもイマイチの演技だった。伊勢谷くんはなにをやってもかっこいいねえ。

「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(下)ー田中利典著述集290531

「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(下)ー田中利典著述集290531

過去に掲載した記述したものの中から、折に触れて本稿に転記しています。

今日はお約束通り、昨日に続きに「ア・センスオブホーム・フィルムズ」金峯山寺奉納上映会挨拶の(下)です。

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映像作家の河瀬直美監督は、東京で(あの東日本)大震災に遭遇されました。揺れるビルの中で感じたことは、「息子のそばに帰りたい、故郷の奈良に帰りたい」という思いだったそうです。身に迫る危機を前にして、人は誰でも、愛する人に会いたい、故郷に帰りたいと思う。それは世界中のだれもがどこであっても、同じように感じる感覚だと思います。

河瀬監督は、東日本大震災に対し自分に何が出来るかを考え、その地震に遭ったときの思いをそのまま形にしようと思われました。そして世界中の映像作家に呼びかけて、今回の「ア・センスオブホーム・フィルムズ」…ホームという感覚…つまり家、故郷、国土への思いをテーマとした映画が紡がれることになりました。

私たち金峯山寺では大震災に対し、家を守る祈りを届けたいと思い、芸術家は家への思いを形にしたいと思いました。それは、宗教と芸術が別々の方法で互いに共有した、ホームすなわち家や国土へのある種の危機感だったのです。その二つの出会いが本日の上映会に繋がりました。

今、大震災から半年を経て、「あれはなかったことにしよう」というような、日本の風潮を感じます。東北で苦しむ被災者のことも、原発事故でどうにもならない事態に陥っている福島のことも、まるでよその国の出来事のように、どこかで忘れたい、豊かな元の生活を早く取り戻したいという世の中の流れに、私は大変な憂いを感じています。

まだわからないのか、と大自然が、権現様が、言っておられるような気がします。揺るぎのやまない国土、うち続くさまざまな災害はそのお叫びのように感じてなりません。

あの9.11以降世界は変わりました。そして3.11以降、日本は変わらなければいけないと思います。なかったことにしてはいけない。その感覚を今回の作品映像が、今に生きる我々にきっと伝えていただけると思っております。そして、後世の人々にも伝えなくてはならないものだと感じています。

地震による福島原発の事故や、うち続く災害でわかったことがあります。それは効率優先という名のもとの経済発展がもたらした、豊かさが持つ危さであり、自然への畏敬や大地への祈りと感謝を忘れた行為の愚かさでした。

私たちは大地とホームを今こそ、取り戻す、取り戻す方向に向かわねばならないでしょう。今夜の映画祭を、蔵王権現様とともに鑑賞することで、なにかが生まれることを期待してやみません。

最後に、今回の奉納上映会開催に当たり、意を尽くして奔走された「なら国際映画祭実行委員会」のスタッフをはじめ、遠く日本にお出ましをいただいたビクトル・エリセ夫妻ほか多数の製作監督、多方面にわたり惜しまぬ協力をいただいた地元吉野山や関係各位のみなさまに心より御礼を申し上げるものであります。        

合掌

ー2011.9.11「ア・センスオブホーム・フィルムズ」上映会 於金峯山寺

参考資料主催:NPO 法人なら国際映画祭実行委員会
参加監督:アピチャポン・ウィーラセタクン、アリエル・ロッター、イサキ・ラクエスタ、ジャ・ジャンク、カトリーヌ・カドゥ、桃井かおり、百々俊二、ジョナス・メカス、想田和弘、チャオ・イエ、西中拓史、ウィスット・ポンニミット、レスリー・キー、ポン・ジュノ、キム・ソヨン、山崎都世子、ナジブ・ラザク、ペドロ・ゴンザレス・ルビオ、パティ・スミス、スティーブン・セブリング、ビクトル・エリセ、河瀨直美

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いまでも、涙が出るような挨拶ですね。私のとっては魂を絞りって、お話しした上映会のオープニングでした。

世界の河瀬監督にいろんな機会でご一緒させていただき、その後も、先日の「知人友人探訪」のような、とてもフレンドリーな間柄ですが、ほんとはとても私などでは到底かなわない、もの凄い人だとあらためて感じた上映会でした。

あれから6年。河瀬監督はあのとき以上にビックにおなりです。負けてられへんと、この挨拶を思い出し、気持ちを強くしております。・・・まあ、ともかく今は肺炎を治さなくてはねえ。

みなさん、河瀬監督の最新作「光」に足をお運びください。映画ってあっという間に上映会がなくなってしましますからね。

*写真は上映会当日、スクリーンの前に並んでオープニングの挨拶をする私と河瀬監督。

追伸 
「りてんさんの知人友人探訪」河瀬監督編のYouTube
まだの方は是非お聞き下さい。
 → https://www.youtube.com/watch?v=76HCaXqAk1s&feature=youtu.be

「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(上)ー田中利典著述集290530

「ア・センスオブホーム・フィルムズ」(上)ー田中利典著述集290530

過去に掲載した記述したものの中から、折に触れて本稿に転記しています。

今回はいま話題の、新作「光」が公開中のあの河瀬直美監督が、6年前の9月、蔵王堂で開催された「ア・センスオブホーム・フィルムズ」の世界初上映会での挨拶から。世界の方が注目した、東日本大震災半年後の、世界に対して日本が発信した大きなメッセージの映画でした。

...

先日、「りてんさんの知人友人探訪」
      ↓
https://www.youtube.com/watch?v=76HCaXqAk1s&feature=youtu.be

にゲスト出演していただいたとき、河瀬さんがお話しになった、上映会突然に私の挨拶文をみて、「りてんさん、読んじゃダメ!」といわれて、あわてて私は丸暗記して、みなさんの前でお話をしたというあの原稿です。

長いので、今日と明日にわけて掲載します・・・。つまりこんな長い原稿をいきなり丸暗記させられたのでした(^^;)

**************

■「ア・センスオブホーム・フィルムズ」金峯山寺奉納上映会挨拶(上)

今宵はようこそ「ア・センスオブホーム・フィルムズ」金峯山寺奉納上映会にご上山いただきました。上映会を前に、ひとこと、ご挨拶申し上げます。

今、日本は大変なことになっています。あの東日本大震災の想像を絶する大災害から半年。そして西日本一帯を襲った先日の豪雨。奈良県南部や熊野地域はいまだ多くの方々が危険にさらされています。

半年前、連日映し出された大津波の映像と福島原発の惨状、そして数日前の集中豪雨のありさまを前に、私たちは立ち尽くすしかありませんでした。かけがえのない、私たちの美しい日本の国土が、今まさに大きな危機に瀕している、そんな気がしてなりません。

ここ蔵王堂はご開祖役行者開闢以来、千三百年にわたって祈りが続けられてきた修験道の根本道場です。蔵王堂に祀られる蔵王権現は、国家の災難を封じ、人々の生活を守る霊顕第一のご本尊で、その左足は、大地の振動を押さえ、地下の悪魔を打ち破る力を表しておられます。その権現様に、私たちは大震災の翌日から、梵鐘を打ち鳴らし、被災者の平安と亡くなった方への鎮魂の祈りを捧げるとともに、日本全体が不安におののく心の恐れを取り除くため、毎日毎日地震の起きた時刻・午後二時四十六分の祈りを続けています。今、このときに蔵王権現さまに祈らなくて、いつ祈るのかという思いからであります。

今日九月十一日は東日本大震災からちょうど半年を迎えるだけではなく、あの忌まわしい「9.11アメリカ同時多発テロ」からも10年の節目を迎えました。大きな意味を持つ今日この日、千年の祈りの場であるここ蔵王堂に於いて、私たちにとっての家族とは、故郷とは、祖国とは何かをテーマとする「ア・センスオブ・ホーム」の世界最初の上映会が奉納されようとしています。

地震津波の自然大災害や、原発事故のような人災、テロや戦火による被災によって、その都度、世界中で、人間にとってかけがえのないはずの生活や故郷や国が失われてきました。その、立ち尽くすしかないような現実を前に、私は蔵王権現さまへの祈りを持つしかありませんでした。それは私たちを育んできた大地や歴史・風土、祖国への感謝と、災いの消滅を願う祈りでした。

ー2011.9.11「ア・センスオブホーム・フィルムズ」上映会 於金峯山寺

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河瀬監督と知り合って、いろいろご一緒する機会がありましたが、「知人友人探訪」でもお話ししていたように、この上映会は強烈な印象です。彼女はほんまにすごいなあと思います。第一、ハレ女であることはまちがいない。

あの日、雨ならどうにもならんかったわけですが、ほんまにええ天気で、なんとも言えない霊気が会場全体をつつみ、あの世界の巨匠ビクトルエリセさんが最高に感動した、素晴らしい上映会になりましたからね。

それだけに、あの会場での挨拶は私にとって一世一代のものでしたが、それを「読むな!」といわれて、必死で覚えたのは一生忘れません。

あす、その後半部分を転記しますね。ってくらい長い挨拶だったのです。

*写真はそのときの上映会遠景。

「エキュメニカル賞」

忙しい中、カンヌのなおみ監督からメールが来ました。

カンヌ映画祭で監督が受賞された「エキュメニカル賞」についてお祝いのメールを差し上げた返信です。

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この「エキュメニカル賞」というのは、「人間の精神的苦痛や弱点ならびに可能性にいかに関わるかということを通じて人間の神秘に満ちた深遠さを示現するという映画の力を証明した芸術的優秀性のある作品を表彰する」という目的で、キリスト教徒の映画製作者、映画評論家、その他映画専門家によって1974年のカンヌ国際映画祭時に創設されたもの・・・・だそうです。

私たちの生きる世界に存在し、つながり得る多くのもの、こと、と分かち合う日が来ますように。逝ってしまった人々との絆も永遠であり続け、感謝と畏怖の念を持って、「光」が届く事を願っています・・・と監督からのメッセージがありました。

僕は「光」とは神そのものだと映画の感想並びになおみ監督との対談で申し上げましたが、まさにそういうことなのです。・・・ちょっと違うか(^^;)

みなさん、是非、映画館へ足をお運び下さい。

さすがは河瀬さん。「エキュメニカル賞」受賞、おめでとう。

パルムドールは残念ながら、今年はなしでしたが、さすが、河瀬監督です。カンヌでの評価は上々で「エキュメニカル賞」というキリスト教の評価を得て、凱旋ですね。

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そのカンヌに招待された新作映画「光」の上映会も先週27日からはじまって、舞台挨拶も関西各地で行われます。是非多くの方にみていただきたい映画です。私ははやばやと試写会でみせていただきました。

先日のならどっとFMでの、河瀬監督との対談で、映画の感想や河瀬監督の映画作りについてのお話など、いろいろととっておきの逸話をお聞きしています。パリジェンヌとどら焼きなど、面白いですよ。

...

YouTubeに挙げていますので、是非、こちらも映画の参考にお聞き下さい。河瀬監督ファンは必見?です。
 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=76HCaXqAk1s&feature=youtu.be

河瀬直美監督最新作「光」試写会に行ってきました

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河瀬直美監督最新作「光」・・・

今日、河瀬直美監督最新作「光」の試写会に行ってきました。

「美しき日本」の取材を通じて河瀬直美監督と出会って以来、もう10年余になります。なんどか二人でトークセッションも行い、自宅にお邪魔したこともあり、親しくしていただいています。

とはいえ、私のを知っている彼女は、彼女のホンの一部分でしかないわけで、私にとっては、その可憐さも含めて、不可思議な部分がたくさんある人です。

今回の映画、そういう意味では、私が知っている河瀬直美そのものを感じた映画でした。もちろん私の誤解も含めてですが・・・。

実は、「殯の森」、「二つめの窓」、「あん」といった長編と、「アセンブオブホームズフィルムズ」などいくつかの短編映画を、知り合ってから今まで、折に触れてみさせていただいてきました。

で、今回はどんな映画なのかなと思いながら、期待して見に行ったのでした。結論を先に言うと、期待以上に、しみじみと、よい映画だと思います。

奄美大島を舞台に撮った「二つ目の窓」より、こちらの方が私的にはお薦めです。もちろん前作の「あん」は、なんといっても主役の樹木希林さんのキャラクターが、ハンセン病という重いテーマの映画を見事にエンターティンメントに替えていて、内外で素晴らしい評価を得るところとなったのですが、その「あん」チームの雰囲気を継承しつつ、ヒロインの水崎綾女さんの好演も得て、とてもいい映画になっていたと思います。水崎さん、いいですよ。

主題が目の光をなくした写真家の話だったので、河瀬さん風の、さぞや重たいストーリーかなあと思っていただけに、私にとっては思いの外、さわやかな印象でした。

映画は総合芸術と言われます。いろんな意味で、エンターティンメントと芸術性が混在した世界が映画なのでしょう。それ故、エンターティンメントに振った作品と、あくまでも映像芸術や、芸術的な深い思索を重点とするものの二通りがあるように、シロウトながら感じますが、間違いなく、河瀬作品は後者に位置するものでしょう。普段見慣れたハリウッド映画とは全く違う映画なのです。

まあ、私のようなドシロウトが、映画の評論をしようというのは厚顔無恥も甚だしいわけで滅相もないことです。ですから、あくまで評論ではなく、私なりの感想を正直にいま、述べさせて頂いています。ご容赦下さいませ。

私の持論ですが、芸術というのは「神の世界に近づく手立てだ」と思っています。世の東西を問わず、芸術作品といわれるものには神の手、神の意志を感じさせるなにかがあるものばかりだと私は思うのです。

前前作「二つ目の窓」では映画を通して、神の声を鑑賞者ともに聞こうとする河瀬さんの意図を感じましたが、今回の作品は人間の業と、それを包む神そのものが描かれたように思ったのでした。作品の表題でもあり、テーマとなった「光」とは神そのものでしょう。

以上、私が今日の試写会で感じた、そのままをお伝えしました。誤解があるかもしれませんし、私の独りよがりであることは間違いありません。どうぞお許し下さい。そしてご自分の目で、確かめていただければと思います。ロードショーは5月27日からです。

実はすでにお知らせしたように4月22日に「ならどっとFM/タイム784」(毎月第3金曜日午後3時~4時放送)」で、河瀬さんと対談することになっています。あまりべらべらと知った風なことばかりを書き連ねていると、そのとき、怒られちゃうかもしれません。ちょっと怖いです(^_^;)

直美ちゃん、ごめん

「天使のいる図書館」

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「天使のいる図書館」

すでに2年前に告知しているが、「茜色の約束」(2012年作品)という映画を制作した塩崎祥平監督を中心に、奈良・葛城の里を舞台にした「かぞくわり」という映画づくりに私は参画している。

実は今日、観賞した「天使のいる図書館」の制作の話が出る前から、「かぞくわり」の映画作りはスタートしたのであるが、文化庁の補助事業で制作された「天使のいる図書館」の方が後発であるにもかかわらず、国の資金が動いただけに、先を超されて出来てしまったのである。

「かぞくわり」はこの春先にはクランクインする予定であるが、ふたつの映画はともに同じ葛城地方周辺が舞台となっている。そんなわけで、今日、「天使のいる図書館」を観賞してきた。

さて感想である。
さすがに地域創世をメインにしているだけに、葛城地方一帯の市町村が網羅的に紹介されており、牧歌的な風景が随所に広がり、ストーリーもなかなかよくねられていて、文科省の事業らしい佳作といったところであろうか。主演の小芝風花さんも好演している。
私の評価は70点。☆3つというところかなあ。

ただあえていうなれば、全体的に葛城地域に対する愛情が希薄だったように感じた。地域創世で観光振興が目的とされているなら、よけい、あふれるようなふるさと愛が全面に出ないと嘘くさい話になる。

いや、ストリー自体も地元愛が大きなテーマでもあったはずだから、なおのこと、そう感じた。物語のキーワードとなる森本レオの田中さん役が嘘くさかったのもそういうバックボーンを感じさせてくれなかったのが一因だろう。

せっかく竹取物語伝説やあの地域ならではの古社寺が扱われていながら、「愛」を感じられないところが☆3つで、4つ、5つにならない弱点とも思えた。

「かぞくわり」の映画制作に、是非、これを反省点として活かせれば・・・などと思いながら、エンドロールをみていたのであった。

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